会社情報

番組審議会の報告

2007年 - 9月

開催月日 平成19年9月19日(水)
出席委員 和田亮介委員長、牧野明次委員、稲田紀男委員、堀江珠喜委員、新井純委員、
綾智佳委員、芹川洋一委員
欠席委員 久保純夫委員
会社出席者 上田克己 社長、立岩文夫 専務、鈴木清文 常務、井土保 常務、下舞浩 取締役編成局長、井口佳和 制作局長、田中威至 報道スポーツ局次長、佐藤寛(報道部・合評番組プロデューサー) 、大沢比呂 番組審議会事務局長
審議内容 報道ドキュメンタリー「胎動 〜揺れる産科医療〜 」
8月18日(土) 12:30〜13:00 (30分)放送 の合評

 映像にしにくい医療の世界に果敢に挑戦している。その古い体質の中でよく取材と撮影ができたと感心した。特に現場の医師の「産科医療はもう崩壊しているのではないか」という本音を引き出したのは素晴らしい。ナレーションも秀逸だった。ただ、ここで終わってしまってはいけない。例えば医師たちに座談会をさせるなどもう一歩二歩突っ込んでくれれば、視聴者に対してメッセージや希望を与えられる、もっと素晴らしい番組になったのではないか。

 放送ジャーナリズムのあるべき姿のモデルケースだ、と高く評価している。しかし30分は短すぎる。せめて45分か1時間の番組にしてほしかった。また、作り方についてだが、オープニングで「産科医療は崩壊している」という結論を出してしまっているので、番組内での“驚きの度合い”のようなものが低いと感じた。30分という短い番組なのだから、様々なファクトを積み重ねて、最後に落とし込んだほうが良い。

 非常にタイムリーな番組と感じた。日本の医療のあるべき姿を国民皆が考えなければならない、と感じた。

 医療の現場をしっかり捉えていると思った。しかし「崩壊した」という言葉で終わられると、ストーリーとして納得できないものが残る。

 当たり前に受けられると思っていた医療に地域格差と知識格差があることを改めて知った。この番組をきっかけにして今後も医療問題について番組で大きく展開していただけると視聴者としても大変ありがたい。

 やっとこうした問題に着目してもらえた、と思っている。今後もこうした問題に関しては、視聴率など度外視で繰り返し番組制作をしてもらいたい。

 TVOの良心が作らせた番組だと思う。敬意を表したい。内容が濃かったので、たった30分の番組とは思えない程の見ごたえがあった。例えばTX制作の「主治医が見つかる診療所」でこの問題を取り上げてもらい、東西合作をするなどの試みをしてもらいたい。是非これで終わらせず続編もお願いしたい。

以上

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