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番組審議会の報告

2007年 - 6月

開催月日 平成19年6月28日(木)
出席委員 和田亮介委員長、牧野明次委員、稲田紀男委員、堀江珠喜委員、綾智佳委員、芹川洋一委員、久保純夫委員
欠席委員 新井純委員
会社出席者 上田克己 社長、立岩文夫 専務、鈴木清文 常務、井土保 常務、下舞浩 取締役編成局長、酒井悟朗 取締役報道スポーツ局長、井口佳和 制作局長
審議内容 「あきんど☆おんこちしん」
(5月5日 16:20〜17:15放送) の合評
【委員の発言要旨】  (文中敬称略)

経済とローカリズムが柱で、その上で過去・現在・未来と基本構成がはっきりしているので良くできている。エンターテインメント性も高く、楽しませてもらったし勉強にもなった。ただ「ロボット」を取り上げている部分が無理に付けた感じで違和感があった。また、お笑いの芸人がCMの再現をするシーンがあったが、この番組にはこうした遊びの要素は必要なかったのではないか。

とても濃い内容の番組だった。これまで知らなかった大阪の企業も取り上げられていて興味深く、大阪で仕事をしている人間にとっては共感できるものがあった。また昔の宣伝も取り上げられ、古きを知って今につなげるというコンセプトが表現されていて面白かった。
ただ、ひとつ気になったのは女性の登場が無かったこと。登場するのが男性ばかりで、ある意味統一感はあったが少し寂しい気がした。

大阪の経済についてはいろいろ言われているが、昔の事を発信していくことによって、今の若い世代に対して参考になることがたくさんあると考えさせられた。新しい知恵は、次の世代につながっていくと感じた。

気持ちのいい番組だった。スタジオでヘンな芸能人やコメンテーターがいないことがよかった。成功例を紹介するのもいいのだが、目下抱えている問題点や今後の課題まで一つずつ掘り下げてもらったほうがよりアカデミックになったと思う。

最近のニュースで、グッドウィル、NOVA,ミートホープなど、日本人、商売人の商道徳がおかしくなってきて、不祥事が続いている。信用が大事、ということは江戸時代から語り継がれてきたことだが、不祥事は続いており、そんな中、この番組はまことにタイムリーな企画であると思う。取材対象の選定も非常に良かった。ただ、せっかくの素材が整理されておらず、バランスの悪い構成になってしまっているのが残念だった。「なにわ商人言葉」を引用していたが、番組内容と言葉がつながっておらず、教訓として活かされていなかった。
ただ、好企画ではあるし、この次期に「商人(あきんど)の真髄」という題材を選んだことは素晴らしいことであり、取材も丁寧にやっているところは評価できる。

タイムリーで意義ある番組だと思った。起業家を支援する活動もしているが、メンバーにこの番組を一度見せたいと思う。妻の理解がないとベンチャーの成功は無いということや、広告手段が大変有効な手段であるということを改めてわからしめたのではないか。紹介されていた現在の大企業も、もともとはベンチャーだったのだから、ああした企業になる可能性がある、という夢を現在のベンチャー世代に持たせる番組といえるだろう。
ただ、放送時間が問題だ。せっかくいい番組なのにベンチャーの人たちはまだ仕事の最中なので夜遅い時間帯に放送してもらいたかった。 また、それぞれの企業ごとにリポーターが異なり、トーンが違うのでできれば同じトーンで通した方が視聴者にとってはわかりやすかったのではないかと思う。

テレビ大阪が地域に密着しているということを考えると、これからの大阪を担う人たちを発掘するという観点から、こういった番組は月に1本放送するなど、シリーズ化していただきたい。いい時間帯に回数を重ねていけば、とても良い番組になると感じている。

以上

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