会社情報

番組審議会の報告

2007年 - 5月

開催月日 平成19年5月23日(水)
出席委員 和田亮介委員長、牧野明次委員、稲田紀男委員、堀江珠喜委員、芹川洋一委員、新井純委員
欠席委員 綾智佳委員、久保純夫委員
会社出席者 富澤秀機 社長、田仲和彦 専務、鈴木清文 常務、井土保 常務編成局長、下舞浩 取締役報道スポーツ局長、為森隆 制作局長、田中威至 報道部長、岡村正信 番組審議会事務局長
審議内容 「ニュースBIZ」(月〜金曜 17:15〜17:30放送)
4月19日放送分の他、特集コーナー「シリーズ アジア」
(07年1月9日及び5月2日放送分)、同「シリーズ 散歩道」
(06年11月24日及び07年4月26日放送分)の合評
【委員の発言要旨】  (文中敬称略)

テレビ大阪の午後5時台のニュースづくりは、この数年一生懸命つくっている姿勢は評価できる。他の在阪局の夕方ニュースの特集は、ほとんどが社会部ネタとか事件ネタで持ち味を出しているが、「ニュースBIZ」に関しては事件モノの追跡というより、物語的な特集が多くて独自性を出そうとしている。現状はまだまだ空回りとか、知恵不足とか、切り口のズレなどがあって、発展途上だが、こういう切り口をもっと発展させていくべきだ。
いまのコメンテーターの人選には疑問がある。他局に勝つテレビ大阪のブランドを確立したいならば、もっと若くでフレッシュな、新しいコメンテーターを早急に発掘するべきだと思う。

「アジア」特集は、タイムリーな企画だった。内容的にもそれなりに面白かったのだが、全体に食い足りないというか、アイドルの話も、買い物ツアーも、尻切れトンボ的でもったいないな、という気がした。問題点も多々あるわけだろうから、そのへんの指摘も入れてほしかった。そのためにはもう少し時間が必要なのかな、という感じがした。
  「シリーズ 散歩道」については、大川の砂利船が非常にいい映像で気持ちよく見た。関西には神社、仏閣などいろいろあり、企画のねらい通り、暮らし・経済の一断面を素描する形で紹介してもらえると素敵な散歩道が出来るのではないか。
 全体としては、時間的にもう少し見せて欲しかった。その上で、特集については、問題点、批判的な視点を盛り込んで、食い足りなさが残らないようにした方がいいのではないか。

ニュースとはいえ、「なるほど」という話をもう少し増やしていただきたい。「散歩道」の砂利船の話は、確かに見ていて非常にいい風景だった。川底をさらうのがリサイクル上の役に立っているなど、もう少し掘り下げてもらえば「なるほどな」という話になったと思う。
 アジアの話では、来阪している中国人が、ショッピングでどれくらい予算を使うかとか、どんなものを買っているかとか、どんな職業の人かなど、非常に興味を持って見させてもらった。大阪府など自治体も含め、地元はアジアからの観光客誘致に力を入れているので、アジアに関連しては今後も他の視点からも取り上げていただければありがたい。


4月19日放送分のコメンテーター発言には、批判的視点がなかったのは残念だった。コメンテーターの人選については、もっと新鮮な人に代えた方がいいのではないか。
 「シリーズ 散歩道」のうち、「大川」の企画は、地味だけれども大阪らしくて、知的でいいテーマだし、品もよかった。「猫の駅長」も楽しく見させてもらった。ただ、どちらもそうだが、「散歩道」というからには、特集の冒頭にまず地図を見せていただきたい。実際は最後に地図が出たが、やはり最初に地図を出した方がいいのではないか。

 「アジアシリーズ」では、中国はじめアジアの人たちの勢いというのが凄いな、と思ったのが正直なところだ。これまでのわれわれは商品輸出だとか技術輸出に偏っていて、文化交流の必要性みたいなものがよく分かった。こんなシリーズが続けばアジアを見る目が変わってくるのではないかと感じた。
  また、大阪にショッピングに来ている人たちを紹介されていたが、その人たちから見た関西ないし大阪の魅力というのがどんなものか、もう少し突っ込んで聞いて欲しかった。それによって大阪側の対応策というものも考えられると思う。
 それから「散歩道」に出た貴志駅だが、やはり関西人でも「きし」と言われて分かる人は少ないだろう。最初に地図を出して欲しかった。

 全体としては、後味のいい番組だと思った。やり方によってはもっといい番組になりそうだ。今日の意見を参考にして、今後も頑張っていただきたい。

以上 

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