会社情報

番組審議会の報告

2007年 - 3月

開催月日 平成19年3月20日(火)
出席委員 和田亮介委員長、稲田紀男委員、堀江珠喜委員、綾智佳委員、大江桂子委員、久保純夫委員
欠席委員 芹川洋一委員
会社出席者 富澤秀機 社長、田仲和彦 専務、鈴木清文 常務、井土保 常務編成局長、下舞浩 取締役報道スポーツ局長、為森隆 制作局長、岡村正信 番組審議会事務局長
審議内容 テレビ大阪開局25周年記念番組
「やしきたかじんプロデュース」
平成19年3月10日(土)18:00〜20:54放送分の合評

3部編成で、分かりやすくコンパクトにまとまっていた。たかじんと藤山直美とのシーンがタイミング良く挿入され飽きさせない展開になっていた。藤山直美という、大阪の魅力のある大人の女性を起用し、大阪っていい女優さんがいるよね、ということも感じさせてくれた。 大阪府庁のシーンは、よく大阪府が貸してくれたな、という気がしたくらい意外感があり、大阪の人間があの場面を見ると少し痛快なところがあって、そこのところも面白かった。
 桂米朝のちょっと全体を引き締めるような、歴史を振り返りながら大阪の魅力を紹介するというところも、とても大阪っぽく気がきいていた。144分を楽しく見せていただいた。こういう番組はこれからも見せていただきたいと思う。

たかじんと藤山直美の掛け合いは単独でやっても受けるのではないかと思うくらい面白かった。一方、桂米朝の語りは視聴者に安心感を与えてくれたはずで、たかじんの個性が強烈だっただけに、よくバランスを保っていた。全体として面白い番組だった。

やしきたかじんは関西で一番視聴率を稼げる人ということで起用したのだと思うが、『自分は視聴率が取れる男だ』というプライドが目立ち過ぎ、傲慢な感じを受けた。私としては、藤山直美の実力ってすごいものだな、彼女でなければこの番組を最後までよう見ないな、と思った。

大阪府庁の建物を使ったのは大成功だと思う。府庁があんなにすばらしい建物だとは知らない人が多いと思う。
 面白いコメントも幾つもあった。例えば「アンチ東京」という雰囲気が最近の若者には薄いとか、「東京アレルギー」とか「大阪アレルギー」というのも双方なくなってきたとか、かつての名プロデューサーが何人か出演して、テレビ局成立秘話、番組秘話であるとか、お金が無いので知恵を絞ってこういう風にしたとかの話は非常に面白かった。
 ただ、144分というのはあまりにも長い感じがした。特に「海外で活躍している大阪人」のコーナーは、それはそれで面白かったが、あそこで入れなくても、あれはあれで別番組にしてしまった方がよかったのではないか。

まず、テレビ大阪の25周年記念番組にふさわしく、全力を尽くしていると言える番組だった。きわめて冒険的というか画期的な番組だった。
 特に藤山直美とたかじんの掛け合いは本当に面白くてすばらしかった。二人があれだけの掛け合いを爆発させたのは他で見た事がなく、すごかったな、と思う。それだけに他の部分も悪くはないのだが、霞んでしまっている、というきらいはあった。
 全体としては、それぞれの要素はいいと思うが、整理整頓がやや不十分だったのではないか。視聴者にとっては、若干しんどいな、という感じがしたのではないか。

年のせいか場面転換についていけなかった。あまりにもパッ、パッと変り過ぎる。そして一つ一つが遊離してつながらない感じがした。144分は長かった、いっぺんに見るのはしんどかった。本当にこの番組、144分使うほどの内容だったのか、と思う。
 ひとつは、やしきたかじんの存在だ。皆さん、評価する声が多いが、私としてはいわゆる大阪のあまり良くない面をたくさん持った芸能人ではないか、と思っている。それが大阪的だといわれればそれまでだけれども、そのイメージが半面、大阪の悪い面を全国に情報発信しているのではないか、と懸念している。

以上

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