会社情報

番組審議会の報告

2006年 - 12月

開催月日 12月18日(月)
出席委員 和田亮介委員長、稲田紀男委員、堀江珠喜委員、綾智佳委員、芹川洋一委員、大江桂子委員、久保純夫委員
欠席委員 なし
会社出席者 富澤秀機 社長、田仲和彦 専務、鈴木清文 常務、井土保 常務編成局長、下舞浩 取締役報道スポーツ局長、為森隆 制作局長、岡村正信 番組審議会事務局長
審議内容 この一年間の番組を振り返って

【委員の発言要旨】

大阪のテレビ局として天神祭、岸和田のだんじり祭、新しくは「ふとん太鼓」など、地域の伝統とか文化に基づいたドキュメンタリーを展開しているのは評価できる。大阪に生まれ育った者にとっても、意外に知っているようで行かないということもあるからだ。今後は地元の人々に見直すきっかけを与えるとともに、全国発信も視野に入れて、続けてやってもらいたい。

「岸和田のだんじり」や堺の「ふとん太鼓」は、内容は今一歩だったが、確かに継続的かつ積極的に取り上げているのは素晴らしいことだ。なぜ素晴らしいかというと、「南大阪の可能性」に目を向けているからだ。関西では、京都とか神戸、阪神間,大阪市内、北摂というのは、ある意味で各局やりすぎて飽和状態になっており、視聴者から見ても「またか」という感じがある。全国的な視点から見ても南大阪というのはほとんど掘り起こされていない「宝の山」があるのではないかと思う。

この一年では、7月4日に放送した「嵐も吹き飛ぶ大家族!」が印象に残った。このところいじめによる自殺が話題になっているが、番組に登場したそれぞれの子供たちを見ていると、悩んでいる子供たちを最後に救えるのは家族ではないのかな、と感じた。家族の中で最後に自分が救われるところがあるというふうに認識すると、悩んだとしても自殺までは行かないのではないか。番組の中で大家族の中でぶつかり合いながら最終的には助け合って成長していく姿に感銘を受けた。

テレビ大阪は日本経済新聞社のグループという強みを生かし、きちんとした経済系の番組をより充実したものにしてつくってもらいたい。

「もう一つの歴史シリーズ」「感涙!時空タイムス」などに見られる傾向として、制作者は、よく物を知ったオジサンが、“馬鹿な”若い女の子に教えるというパターンが好きなようだが、若い女の子はアホだというイメージを世間に撒き散らすことになっている。このパターンはいい加減に止めてもらいたい。

大阪に来てびっくりしたのは、土日の昼間に低俗な番組が多く、見るものがないということ。特に50歳代以上の人はあまり見る番組がないのではないか。年齢層を絞っての番組づくりにも留意してもらいたい。たとえば、もっと関西、大阪という視点から掘り起こす余地があると思う。

テレビ大阪は従来から他局のようなワイドショーはやらない姿勢を貫いているが、「ワイドショーは断じてやらない」という姿勢がテレビ大阪の大きな特色であっていいし、高く評価したい。ワイドショーを時々見ると、いわゆるお笑いの人たちが出てきて、したり気な顔でコメントしているが、薄っぺらで内容がない。個人的な感想に過ぎないかもしれないが、何でもかんでもお笑いにつなげるという姿勢はいかにも安易であり、やって欲しくない。

以上

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