審議会内容
◆一般業務報告
◆視聴者対応状況報告
◆番組種別・特別番組について
◆番組合評
『日経スぺシャル 見直そうニッポン!未来へつなぐ日本の木』
2024年12月27日(金)13:00~14:20放送
<委員の主な発言要旨>
・全体的に面白く拝見できたが、テーマが深い割には、番組全体はカジュアルな作りになっていた感じがしたので、若い世代が見るのか、そうでないのか、どのあたりの世代をターゲットにした番組なのか、最後まで分からなかった。
・いろいろ勉強になって楽しかったが、なぜ林業自体が衰退してきたのか、木の価格とか、高齢化とか言っていたけど、もしかして日本の法律とかも何か変わってきたりとか、様々な要因があるような気がして、そのあたりもっと知りたい気がした。
・日本の木の可能性がいかに幅広いかというのを感じた。林業に携わる人々の思いや、各地で奮闘する方々の姿に、日本の木材産業を支えているのは人であるということを改めて感じさせられる内容だった。
・日本は山国で、木に囲まれて暮らしている。紙と木の文化で、どれだけ木を利用できるかということを工夫してきた民族なので、木をこんなふうにまだ生かせるという話は、見ていて元気も出るし、いろいろ希望を描いているなと感じた。
・日経スぺシャルという冠がついているだけに、もっと経済的な裏付けのような話がでてくるのかと思った。例えば新しい事業をするための投資にどれだけの年月がかかるかとか、自分たちが自立するために、どんな投資システムが存在しているかとか、日経スぺシャル的な目で見ると、そのあたりの話がもっとあってもよかったと思う。
・全体的にバランスよく個々の事案が紹介されていてよかったと思う。その中でも最大の柱は西粟倉村の成功事例だと思うが、これは全国的にも珍しい成功事例なのか、それとも他にもたくさん成功事例があってその一例に過ぎないのか、珍しい成功事例なら、ほかの地域ではどうしてできなかったのか?このあたりをもっと深掘りして突っ込んでもらいたかった。
・木がテーマであり、比較的地味な内容を想定していたが、情報量の多さに圧倒された。間伐材を所有者から買うという岡山県西粟倉村の逆転の発想はビジネスパーソンにも参考になったはず。他にも弁当箱やプラモ家具、木製パレットの再利用、木のおもちゃといった小ネタがテンポよく紹介されたのは、知らなかったことも多く興味深かった。
・西粟倉村の村の再生の取り組みが、とても印象に残った。これがロールモデルになって全国に広がていけばいいと思いながら見ていたが、人口の5分の1が移住者ということで、この300人くらいの移住者の方が、どんな生活をされて、どのように生計を立てておられるか、そのあたりがどうなっているか非常に興味があった。
局側
この企画の立ち上げは、西粟倉村の取り組みの情報を知って、こういう企画ができないかというところで、日本の木をテーマに絞って考えることにしました。テレビ大阪の特性上、高齢の方がターゲットになるとはいえ、若い世代の方にも分かりやすく専門的にならないよう配慮した上での構成になりました。