第19回「 古村落 西逓、宏村 <1> 」
2009年2月5日(木)
風光明媚な大自然の中にある、 古村落 西逓(せいてい)、宏村(こうそん)を紹介する。 その村は、詩人・李白が「小さな桃源郷」と称えた村。 明から清の時代にかけて、多くの豪商を輩出し、 当時の中国経済を支えた。いにしえの豪商たちが 贅を尽くして作り上げた、幻想的な村である。 今回から、オープニングテーマ曲に、喜多郎がこの番組のために作曲したオリジナル曲を使用
第18回「 昆曲 <5> 」
2009年1月29日(木)
5回目は昆曲の数奇な歴史をご紹介 。その誕生には、モンゴルの中国支配が思わぬ形で関係している。モンゴル支配で不遇にあった知識人が物語の創作に、その知識を向けた。 当時の中国の最高の知識人が生み出した昆曲。一方で、その高尚さゆえに、やがて衰退の道を歩む。清朝の末期に、昆曲の代わりに台頭してきたのが庶民にも分かりやすい「京劇」だった。 その、およそ100年後、世界無形遺産に選ばれるまで、昆曲は、「冬の時代」を耐えなければならなかった・・・ 。
第17回「 昆曲 <4> 」
2009年1月22日(木)
昆曲シリーズ4回目は昆曲の楽しみ方を紹介。 昆曲の登場人物は、その性別や性格によって、決まったキャラクターが与えられる。「 生 (せい)」、「 旦 (たん)」、「 浄 (じょう)」、「 丑 (ちゅう)」の4つの役柄。「 生 」は主に男性の主人公。風流で闊達な役回りが多い。 「 旦 」は、女性全般。「小旦」と呼ばれる美少女役は優雅で上品、かつ、あでやかさも合わせ持つ。 「 浄 」は、敵役。 「 丑 」は道化役。 彼らの演技がストーリーに奥行きを与えているのである。
第16回「 昆曲 <3> 」
2009年1月15日(木)
昆曲には「工尺譜」という、独自の様式で記された楽譜がある。7つの漢字を音符として用い、歌詞の傍らに記した。この楽譜のおかげで我々は、数100年前のメロディーを楽しむことが出来る
第15回「 昆曲 <2> 」
2009年1月8日(木)
夢か現実か分からない、摩訶不思議な世界感が「昆曲」の真髄。夢で出会った青年に恋した姫。恋に絶望した姫は死んでしまい、実は実在した「青年」は、姫の墓を掘り起こし、魂を蘇らせる。人生は夢の如し・・・。
第14回「 昆曲 <1> 」
2009年1月1日(木)
1月は、「昆曲(こんきょく)」と呼ばれる演劇 (無形文化遺産) 第1回目は 明の時代に誕生し、600年の歴史を持つ「昆曲」は中国のオペラと呼ばれる格調高い演劇だ。 あでやかなメイクと衣装、歌とセリフは非常に詩的。 役者は仕草だけで、情景や心の動きを表現する。 その立ち振る舞いは息を飲むほど美しい。
第13回「 黄山 <4> 」
2008年12月25日(木)
黄山を描く画家に焦点を当てる。神秘的な風光明媚の黄山は、歴史的に、そこを描く、多数の画家を生み出した。 中には生涯を、黄山の描くためだけに費やした画家も居た。 心の山・黄山は、芸術の一ジャンルをも生み出した山である。
第12回「 黄山 <3> 」
2008年12月18日(木)
黄山の貴重な植物に焦点をあてる その独特の険しい地形と痩せた岩石の土壌は他の場所では見られない植物を生んだ。特に奇岩に生える松は黄山を象徴する。黄山の松の中で、もっとも有名なのは、樹齢1800年、三国志の時代から 存在する松だ。松は生命力の象徴でもある。
第11回「 黄山 <2> 」
2008年12月11日(木)
切り立った断崖、奇妙な岩 岸壁に根を下ろす不思議な形の松…、 これら、黄山の自然の芸術はいかにして生まれたのか? この回はCG画像を使い2億年の歳月をかけて、花崗岩のマグマが隆起し黄山を作り上げた内容を解説する。
第10回「 黄山 <1> 」
2008年12月4日(木)
第一回は、その幻想的な自然美。独特の姿の松の木。奇妙な形の岩。山を神秘に包む雲海。黄山は、南北に40キロ、東西30キロのエリアに神秘的な山々がいくつも折り重なる。 その最高峰は1800メートル。「黄山を訪れたら、ほかのいかなる名山も見る必要が無い」、という言葉さえある、中国人の「心の山」である。