第189回「 黄山 <6> 」
~仙境~

2012年5月10日(木)放送

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「天下第一の山」と呼ばれ愛されている、世界複合遺産「黄山」。伝説によると、中国人の共通の祖先とされる、かの「黄帝」がこの山で修行し、不老長寿の妙薬を飲み仙人になったことから、黄山と呼ばれるようになったという。この山で見られる数々の奇石、奇岩は、まさに仙人の棲み家にふさわしい。

第188回「 黄山 <5> 」
~天下第一の山~

2012年5月3日(木)放送

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その光景は、夢か、現実か。湧き上がる白い霧が山を包むと、峰は島のごとく浮かび、雲と霧は海のごとく果てしなく広がっていく。幻の仙境がこの世に姿を現したかのような絶景。この山を人は「天下第一の山」と呼ぶ。物語の続きを始めよう。世界複合遺産「黄山」。

第187回「 曲阜の孔廟、孔府、孔林 <8> 」
~伝説の生き物~

2012年4月26日(木)放送

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「三孔」とも呼ばれるこの世界遺産では、伝説の生き物の姿をみることができる。孔廟と並ぶ「三孔」の一つで、孔子の子孫たちの住居だった「孔府」では、子孫が暮らした私邸の壁に、「做貪(さたん)」と呼ばれる怪物が描かれている。「做貪」は金銀財宝をむさぼり食う貪欲の化身である。なぜそんなものが描かれたのだろうか。

第186回「 曲阜の孔廟、孔府、孔林 <7> 」
~大成殿~

2012年4月19日(木)放送

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孔廟のクライマックスといえるのが、かの紫禁城にも匹敵する壮麗なる建築、「大成殿」である。高さ32メートル、幅54メートル、奥行きは34メートル。宋の時代に創建されたが、のちに火災で失われ、清の雍正帝の時代に、皇居の格式を持って再建された。

第185回「 曲阜の孔廟、孔府、孔林 <6> 」
~孔廟の6つの門~

2012年4月12日(木)放送

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儒教の創始者・孔子を祀った世界文化遺産、曲阜の孔廟、孔府、孔林。この世界遺産の中心的存在は、紫禁城に次ぐ規模を誇る、孔廟である。孔廟の入り口が「外大門」。別名を「仰聖門」という。中に入ると最初に出会う建築物が、「金声玉振」と書かれた牌坊。これは孟子が孔子の学説を讃えた言葉である。ここから先は孔廟の中心にある大成殿まで6つの門が続いていく。

第184回「 曲阜の孔廟、孔府、孔林 <5> 」
~孔廟~

2012年4月5日(木)放送

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中国三大宮廷建築と呼ばれる建物がある。皇帝が封禅の儀式を行う泰山を祀った「岱廟」、明王朝、清王朝の宮殿だった「紫禁城」、そして中国最大の思想家・孔子を祀る「孔廟」である。この3つの建物には、いずれも黄色の瓦が葺かれている。中国において黄色は皇帝の色。つまり孔子は、中国歴代の帝王たちと同等の格式で祀られているのである。物語の続きを始めよう。世界文化遺産「曲阜の孔廟、孔府、孔林」。

第183回「 莫高窟 <10> 」
~敦煌学~

2012年3月25日(日)放送

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莫高窟は「砂上の美術館」とも呼ばれる、仏教美術の宝庫であるが、その一方で、膨大な歴史的資料を秘めた歴史研究の舞台としての一面もある。壁画には仏画だけでなく、世俗社会の生活風景も描かれている。春の種まきや秋の収穫などの農業風景から、洗髪、手洗い、歯磨きといった場面まで。古の人々の生活を知ることができる貴重な記録だ。このような莫高窟に眠る作品たちが、後に「敦煌学」と呼ばれる学問を生み出すこととなる。

第182回「 莫高窟 <9> 」
~美の傑作~

2012年3月22日(木)放送

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莫高窟の最盛期は、唐王朝の頃である。この時代に盛んに描かれた壁画が「経変画」であった。仏典の内容を元に描かれた巨大な壁画で、その筆致はいずれも絢爛豪華。強大な力を誇った唐王朝の勢いを反映しているかのようである。

第181回「 莫高窟 <8> 」
~東西文化の交差点~

2012年3月15日(木)放送

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かつてシルクロード交易の拠点として栄えたここには、東西文化の接点を垣間見ることができる、5世紀頃に掘られた石窟には弥勒菩薩の像が鎮座する。この塑像には、古代ギリシャ彫刻の特徴が見て取れる。他にも、インドから伝わった陰影法が用いられている壁画やガンダーラ美術の影響を受けた像など、莫高窟には様々な地域の文化が見て取れる。

第180回「 莫高窟 <7>」
~釈迦の逸話~

2012年3月8日(木)放送

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4世紀半ば、楽そんという名の行脚僧が、断崖に洞窟を掘り、禅の修行を行ったのが莫高窟の始まりとされる。それ以後、多くの禅僧たちがこの地に窟を穿ち、修行の場とした。莫高窟には仏教の教えや釈迦の逸話などを伝える壁画が無数に残されている。