第51話「司馬懿の反乱」
(3月20日(日))
司馬懿(しばい)は諸葛亮が死んだのではないかと推測し、夏侯覇(かこうは)に偵察を命じた。まもなく夏侯覇が蜀軍撤退を知らせてきた。そこで、全軍を率いて追撃を始める。しかし、蜀軍に追いつこうという頃、突然蜀軍の迎撃の陣太鼓が轟き、森の中から諸葛亮の車が諸将に守られて押し出されてきた。木造の諸葛亮であったとも気付かず、司馬懿は逃亡し、魏軍は敗走した。
諸葛亮の死後、楊儀(ようぎ)が丞相代行の任に就いている。しかし、魏延は楊儀の命に従わないどころか、馬岱(ばたい)を引き連れ蜀の兵権の譲渡を迫り、漢中に撤退する蜀軍の前に立ち塞がった。魏延の謀反に直面した楊儀は、諸葛亮から手渡された錦の袋を取り出し、中にある指示を仰いだ。そこに書かれていた通り、自分を殺す者はいるかと3回叫べば漢中を手渡すと魏延に伝えた。魏延は大笑いした後、楊儀の言う通りに大声で叫ぶ。すると突然、背後で馬岱が咆哮し、一刀のもと魏延は切り捨てられた。馬岱もまた、諸葛亮から密命を受けていたのであった。
こうして、蜀軍は漢中に無事帰還を果たし、その後の軍事権は姜維(きょうい)が握ることになった。 一方魏国では、曹叡は病死し、曹芳が皇帝に就いた。大将軍の任に就いたのは曹爽(そうそう)である。野心家の曹爽は司馬懿を忌み嫌っていたため、司馬懿は仮病を使い余命を短く見せた。すると曹爽は、上機嫌で狩に出かけてしまった。司馬懿は素早く兵を動かし、洛陽を占領した。曹爽は司馬懿に投降し、ついに司馬懿は魏国をその手中に収めた。
司馬懿反乱を聞いた夏侯覇は姜維に助けを求め、共に魏に攻め寄せてきた。司馬一族がこれを防いだ。司馬懿の死後、息子の司馬師と司馬昭が実権を握り以前、傀儡政権が続く。呉国では孫権が病死し、孫亮が皇帝となる。司馬師が呉を攻めるも、呉軍は頑強に抵抗し、数度の激戦を守り抜いた。
魏の敗戦を知った姜維もまた、魏に出兵したが、司馬昭と猛将・徐質が迎え撃つ。蜀軍は徐質の勇猛さに為すすべもなかったが、姜維の計略により、徐質を討ち取ることを得たのであった。そして夏侯覇が投降した魏兵に対し、軍服を脱ぐよう大声で命じた。
<スタッフ>
- 日本語版スーパーバイザー・・・大賀俊二
- 音響監督・・・麦島哲也
- 音響効果・・・小山恭生
- 絵コンテ・・・寺田和男
<キャスト>
- 諸葛亮…石井正則(アリtoキリギリス)
- 趙雲…載寧龍二
- 姜維…山田純大
- 関興…内田朝陽
- 司馬師…丹波義隆
- 司馬昭…川村陽介
- 魏延…木村彰吾
- 王平…土屋貴司
- 司馬懿…中村秀利
- 夏侯楙…樫井笙人
- 馬謖…河本邦弘
- 張…仁科洋平
- 語り…鹿賀丈史