三国演義

次回予告

第49話「六度目の進軍」

(3月6日(日))

諸葛亮が憤怒の表情で劉禅の前に現れた。魏と呉が同盟を結んだと聞いて漢中に引き返してきた諸葛亮であったが、その報告が嘘であったことを知ったのだ。兵糧責任者の李厳(りげん)が、食料を前線に送る手配に困り果て、嘘の情報を流し、兵の撤退を促したのであった。李厳は死刑にされそうになるが、先帝劉備の代から仕えてきた臣下であることを考慮され、成都追放に留まった。諸葛亮は李厳の代わりとして息子の李豊を推薦し、3年後に再び魏に攻め入ることを劉禅に誓った。
そして3年後。李豊は兵糧の調達を滞りなく行っており、諸葛亮もまた、前線に食料を送る機械、木牛と流馬を開発していた。関羽の子関興と、張飛の子張苞が他界し落胆を隠せない諸葛亮であったが、3年の歳月をかけ出征の準備は整った。
迎え撃つ魏の大都督はまたも司馬懿である。3年前の攻防戦で完敗した司馬懿であったが、諸葛亮の裏をかき、初戦に見事大勝を収めた。そこで諸葛亮は呉の孫権に北伐を促した。病にかかっており毎日薬湯を飲む生活を強いられているものの、諸葛亮の頭は冴えわたっている。司馬懿が差し向けた偽の投降兵も見破り、それを逆手にとって司馬懿を追い詰めた。
追い詰められた司馬懿は籠城し、蜀軍の食料が尽きるのを待とうとしたが、蜀軍では木牛・流馬を使い食糧供給を行っていることを知るや、その機械を略奪し、自国の工匠に複製を量産させた。木牛・流馬が奪われたことを知った諸葛亮は、敢えて取り返すこともせず、司馬懿の意のままにさせた。そして、魏の木牛・流馬が大量に完成し、戦場に現れた時、これを食料諸共奪い取ったのであった。 その後も度々追い詰められた司馬懿は、堅く守り出撃しないことを腹に決めた。司馬懿は諸葛亮が病にかかっていることを知っていたのだ。

<スタッフ>

  • 日本語版スーパーバイザー・・・大賀俊二
  • 音響監督・・・麦島哲也
  • 音響効果・・・小山恭生
  • 絵コンテ・・・大原 実

<キャスト>

  • 諸葛亮…石井正則(アリtoキリギリス)
  • 趙雲…載寧龍二
  • 姜維…山田純大
  • 関興…内田朝陽
  • 司馬師…丹波義隆
  • 司馬昭…川村陽介
  • 魏延…木村彰吾
  • 王平…土屋貴司
  • 司馬懿…中村秀利
  • 夏侯楙…樫井笙人
  • 馬謖…河本邦弘
  • …仁科洋平
  • 語り…鹿賀丈史
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