第45話「智将・姜維」
(2月6日(日))
諸葛亮は次第に姜維(きょうい)を欲するようになった。そして、魏軍と姜維を離反させる謀略を企てる。
まず、姜維の母親がいる冀県(きけん)を包囲した。母親の危険を感じた姜維が冀県救援に向ったのを見計って、捕らえてあった夏侯楙(かこうぼう)に姜維が蜀に投降したことを告げ釈放した。魏軍に戻った夏侯楙は姜維投降を馬遵(ばじゅん)に知らせる。馬遵は疑ったが、諸葛亮が遣わした偽姜維が天水城を攻める様を見て、信じ込んでしまった。こうして本物の姜維は魏軍から裏切り者として攻撃を受けることとなった。
魏からも蜀からも狙われることになった姜維は、満身創痍で逃げ惑ったが、とうとう蜀軍に包囲された。そこで、諸葛亮が礼を尽くして説得した結果、諸葛亮の配下となることになった。
姜維は早速智謀を働かせ、天水城を制した。勢いに乗った蜀軍は次々に勝利を収め、20万の大軍を率いて来た曹真と郭淮(かくわい)をも打ち破った。
危機を感じた魏国は、諸葛亮の計略により失脚していた司馬懿(しばい)を復権させた。司馬懿の出馬を知った諸葛亮は、蜀軍の重要基地である街亭の守備を急いだ。守備役を名乗り出た馬謖(ばしょく)に仔細な注意を与え、王平を補佐役とし、更に魏延・趙雲・芝(とうし)にも応援させた。
危ぶむ諸葛亮の予想通り、馬謖は完全に自分を過信していた。反対する王平を押し切り、山上に陣を構えてしまった。対する王平は馬謖と兵を分け、布陣した。
街亭に到着した司馬懿は山上に陣を置く蜀軍を見て喜悦の表情となった。そして、馬謖が布陣している山を幾重にも取り囲んでいった。
<スタッフ>
- 日本語版スーパーバイザー・・・大賀俊二
- 音響監督・・・麦島哲也
- 音響効果・・・小山恭生
- 絵コンテ・・・大原 実
<キャスト>
- 諸葛亮…石井正則(アリtoキリギリス)
- 趙雲…載寧龍二
- 姜維…山田純大
- 関興…内田朝陽
- 司馬師…丹波義隆
- 司馬昭…川村陽介
- 魏延…木村彰吾
- 王平…土屋貴司
- 司馬懿…中村秀利
- 夏侯楙…樫井笙人
- 馬謖…河本邦弘
- 張芝…坂口候一
- 語り…鹿賀丈史