三国演義

次回予告

第42話「猛獣部隊」

(1月16日(日))

孟獲は僚族の兵を借り受け、10万以上の軍隊を編成した。孟獲の挑戦を受けた諸葛亮は西河(せいじがわ)の北岸に土の城を構え、竹の橋を門とし河を塹壕とした。孟獲軍の血気盛んな様子を見て取った諸葛亮は、堅く守り相手の士気が下がるのを待った。次第にだらけてきた孟獲軍を見て、諸葛亮は城門の竹橋を河に流し、撤退を命じた。
蜀軍の撤退を見て取った孟獲軍は追撃するため直ちに橋を架ける準備に取り掛かった。しかし、諸葛亮は撤退したのではなく、川下に回り、先に流した竹橋を使い西河を渡り、孟獲軍の背後を急襲した。10万の兵は散々に打ちのめされ孟獲は4度目の生け捕りとなった。そして例によって、次に捕まったら心から降伏することを誓い、釈放された。
次に孟獲は銀冶洞(ぎんやどう)に住む楊鋒(ようほう)を頼った。銀冶洞まで来た孟獲は入り口を守る衛兵隊隊長の小蛮姑(しょうばんこ)に楊鋒への取次ぎを頼んだ。奥へ行き戻ってきた小蛮姑が、楊鋒は孟獲に会う気がないが、代わりにある人物を会わせるという。その人物とは諸葛亮である。孟獲が驚いた瞬間、小蛮姑が攻撃してきた。そして敢え無く捕まってしまった。諸葛亮の前に引き出された孟獲はまだ納得がいかない。諸葛亮と力比べがしたいという。諸葛亮はまた釈放してやった。
孟獲が次に頼ったのは、猛獣使いの木鹿大王(ぼくろくだいおう)である。諸葛亮も猛獣には勝てまいと踏んだのだ。 戦場には象や虎、豹や狼が並ぶ。蜀軍の先鋒は趙雲と魏延であったが、さすがにどう戦ったらよいかわからぬ。兵も混乱する中、退却を余儀なくされた。報告を聞いた諸葛亮はかねてから猛獣使いの話を聞いており、秘策を用意しているという。
翌日、諸葛亮が戦場に現れた。それと見た孟獲軍は諸葛亮目指して猛獣を突進させた。すると蜀軍の間から奇怪な巨獣が現れた。これこそ諸葛亮が兵に命じ作らせた手押しの人造巨獣であった。口から火を吹く巨獣を前に孟獲軍の猛獣は恐れをなして逃げ出し、蜀軍の突撃によって孟獲軍は敗北する。
ただ一騎、山間に逃げ込んだ孟獲は、蜀軍将軍・張嶷(ちょうぎょく)に捕らえられそうになった。そこへ、一筋の飛刀が走り、張嶷の左肩に命中した。再三参戦を請うていた孟獲の妻・祝融夫人が助けに入ったのだ。祝融夫人は飛刀の名手であった。
祝融夫人の参戦により、孟獲は窮地に一生を得たのであった。

<スタッフ>

  • 日本語版スーパーバイザー・・・大賀俊二
  • 音響監督・・・麦島哲也
  • 音響効果・・・小山恭生
  • 絵コンテ・・・寺田 和男

<キャスト>

  • 諸葛亮…石井正則(アリtoキリギリス)
  • 祝融夫人…比企理恵
  • 孟獲…西尾季隆(X-GUN)
  • 趙雲…載寧龍二
  • 魏延…木村彰吾
  • 孟優…中島卓偉
  • 馬岱…三戸崇史
  • 王平…土屋貴司
  • 張嶷…酒巻光宏
  • 馬忠…宇垣秀成
  • 異民族の娘…棟方真梨子
  • 蜀軍兵…佐々木啓夫
  • 語り…鹿賀丈史
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