三国演義

次回予告

第39話「三国鼎立」

(12月26日(日))

関羽の死の知らせに気絶した劉備は、目覚めると呉攻めを叫んだが、諸葛亮が押し止めた。孫権は曹操に皇帝になるよう勧めたが、曹操は固く辞した。そしてまもなく、中国北方を統一した曹操は、66歳の生涯を閉じた。魏王の位を継いだ曹丕(そうひ)は、献帝に迫り譲位させ、自ら皇帝を僭称し、国号を魏と定めた。
一方西川を占領した劉備も、諸葛亮の勧めに従い、蜀において皇帝を称した。
劉備のもとに張飛が駆けつけて来た。関羽の仇を討とうというのだ。劉備は承諾し、諸葛亮や諸将の反対を押し切り、張飛に出兵の準備をさせた。張飛は仇討ちのため、全軍白備えで出陣することにした。そこで、范彊(はんきょう)と張達(ちょうたつ)に全軍の白旗と白い鎧を3日以内に用意するように命じる。しかし、2人が無理であると答えると、鞭打ちの刑に処し、間に合わなければ処刑すると伝えた。どうあがいても3日以内に全軍の白備えを揃えるのは無理であることを確信した范彊と張達は、無駄死にする位なら張飛を殺害し、呉へ降る覚悟を決めた。
酒に酔いつぶれている張飛。そこへ2人の人影が現れ、張飛の巨体に短刀を突き刺した。張苞(ちょうほう)が劉備に知らせに行った。報告を聞いた劉備はまたもや気絶してしまう。目を覚ました劉備は、関羽と張飛の弔い合戦を決意する。そして、先鋒には関羽の子・関興と、張飛の子・張苞を任じ、自ら出陣した。
蜀軍の勢いは目覚しく、若い将軍の活躍に焦り無謀な突撃をした黄忠を失うも、呉軍をことごとく打ち破った。 焦燥し始めた孫権は、英知に富む陸遜(りくそん)を大都督に任命する。老臣たちは若い陸遜の英知に気付いておらず、信頼をよせなかった。
劉備は彝陵(いりょう)で呉軍と対陣していた。呉軍諸将は蜀軍のあまりの兵力に狼狽していたが、その陣容を見た陸遜はただ1人目を光らせていた。そして、いよいよ英知を発揮することとなる。 荊州を守り戦陣に赴かなかった諸葛亮は劉備の布陣を聞き、焦った。火攻めに注意するよう使者に命令し、更に趙雲を呼び寄せる。
陸孫は火攻めを開始した。陸孫の作戦は的中し、蜀軍は混乱する。劉備は陸遜に追い詰められるが、間一髪のところで趙雲が救援に入る。一命を得た劉備は白帝城に逃げ込んだ。 呉軍諸将は攻めやすく守りにくい白帝城に攻めかけ、劉備を追い詰めようとしたが、陸孫はこれをはねつけ、退却命令を出した。陸遜曰く、劉備を追い詰めていると知ったら曹丕が江東に攻めてくるというのだ。撤退の途中、曹丕挙兵の報告が入った。諸将は驚き、信頼の眼差しを陸孫に送った。

<スタッフ>

  • 日本語版スーパーバイザー・・・大賀俊二
  • 音響監督・・・麦島哲也
  • 音響効果・・・小山恭生
  • 絵コンテ・・・大原 実

<キャスト>

  • 劉備…船越英一郎
  • 曹操…鶴見辰吾
  • 諸葛亮…石井正則(アリtoキリギリス)
  • 張飛…山崎裕太
  • 関興…内田朝陽
  • 趙雲…載寧龍二
  • 孫権…伊藤洋三郎
  • 劉禅…つぶやきシロー
  • 司馬懿…中村秀利
  • 張苞…山崎健太郎
  • 張昭…大林隆介
  • 潘璋…堂坂晃三
  • ナレーター…鹿賀丈史
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