第37話「漢中王・劉備」
(12月12日(日))
陽平関に逃げ込んだ曹操軍を劉備軍は四方八方から攻めかけた。馬超と魏延が曹操を追い詰める。そして、魏延の射た矢で曹操は鼻の下を負傷する。陽平関に兵を退いた曹操は、漢中からの撤退を決意した。
漢中を手中に収め蜀の地を占領した劉備、漢中王と称した。それを知り、怒りを覚えた曹操は、曹操軍が北から蜀を攻める間、孫権に荊州攻めを打診し、漁夫の利を得ようと企んだ。
呉の孫権は諸葛瑾(しょかつきん)を使者として荊州の関羽のもとへ派遣し、関羽の娘と自分の息子の縁談を持ちかけた。しかし、関羽にはねつけられてしまったので、曹操の打診を受け入れ、荊州に攻め入ることにした。
その頃蜀軍では、劉備が、関羽・張飛・趙雲・馬超・黄忠を五虎将に任命した。そして関羽に荊州死守を命じた。
曹操軍は于禁を大将とし、先鋒は?徳(ほうとく)が務めている。?徳は関羽と対陣した。関羽は勇戦するが、?徳が隠し持っていた弓矢で左肘を負傷する。勝機と見た?徳は、追撃しようとするが、突然曹操軍の撤退の鉦がなったため、仕方なく馬を帰した。
撤退の鉦を命令したのは于禁であった。一番の手柄が?徳に持っていかれるのを羨んだのだ。そして、徳には後方の守備を任じ、自分で部隊を率いて、谷の入り口に陣を構えた。その陣形を見た関羽は、鋭く目を光らせた後、嬉しそうに大笑した。
<スタッフ>
- 日本語版スーパーバイザー・・・大賀俊二
- 音響監督・・・麦島哲也
- 音響効果・・・小山恭生
- 絵コンテ・・・福冨 博
<キャスト>
- 曹操…鶴見辰吾
- 夏候惇…酒井敬幸
- 徐晃…金光宣明
- 魏延…木村彰吾
- 馬超…土田大
- 関羽…松永博史
- ナレーター…鹿賀丈史