第36話「定軍山の戦い」
(12月5日(日))
曹操が漢中を攻めた後、西川(せいせん)に攻めかけてくるのを恐れた諸葛亮は、長沙3郡を呉に返還して同盟し、合肥(ごうひ)で曹操軍を牽制させることにした。この諸葛亮の作戦により破竹の勢いで漢中を手に入れた曹操は、西川を窺おうとしたが、孫権の牽制により断念した。
その様子を見て、劉備軍は漢中攻撃を開始した。先鋒を任された張飛は、張(ちょうこう)が守る瓦口関(かこうかん)に攻め寄せる。砦にこもり堅く守る張に対し張飛は苦戦し、毎日酒ばかり飲んでいた。それを聞いた劉備は諌めようとしたが、諸葛亮は大量の酒を張飛に届けさせた。すると、張飛はその酒で大宴会を開いた。張飛陣営の様子を遠くに望んでいた張は、冷笑し夜襲を決意する。しかし、全て張飛の罠であった。夜襲をかけた張は、たちまち張飛軍に取り囲まれてしまった。辛くも脱出した張は瓦口関へ逃げ帰ることとなる。
またも堅固な瓦口関を攻めることとなった張飛であったが、瓦口関の裏門へ通じる小道を発見した。この小道を巧みに利用して背後に回りこみ、張を挟み撃ちにした張飛は、ついに瓦口関を攻略したのであった。
張は天蕩山に逃げ込んだが、老将黄忠に攻め込まれ、定軍山(ていぐんさん)へと敗走した。曹操は、劉備と孫権を同時に抑えることができず、許都へと退いた。そして、ついに魏王の称号を得る。
定軍山では夏侯淵(かこうえん)と黄忠が対陣した。しかし、老将にして未だ衰えない黄忠は、落ち着いて勝機を見極め、夏侯淵を一刀両断で切り伏せた。
これを知った曹操は、自ら兵を率いて夏侯淵の仇討ちに向う。諸葛亮は妙計を持って、曹操軍を撹乱させ、勝機と見るや一気に挟み撃ちにした。そして曹操は陽平関への撤退を余儀なくされたのであった。
<スタッフ>
- 日本語版スーパーバイザー・・・大賀俊二
- 音響監督・・・麦島哲也
- 音響効果・・・小山恭生
- 絵コンテ・・・津田義三
<キャスト>
- 張飛…山崎裕太
- 劉備…船越英一郎
- 諸葛亮…石井正則(アリtoキリギリス)
- 曹操…鶴見辰吾
- 夏候淵…堂坂晃三
- ナレーター…鹿賀丈史