第35話「陰謀の宴」
(11月28日(日))
葭萌関(かぼうかん)の関所前で張飛と馬超が対陣している。お互い名乗りを挙げて一騎打ちを展開した。しかし、夜になっても勝負がつかない。そこで諸葛亮は馬超を味方に引き込む作戦に出た。劉璋と張魯(ちょうろ)を離反させ、更に馬超の謀反を吹き込み、馬超の退路を断った。その状況を作り出した上で馬超を説得し、味方に引き入れることに成功した。馬超は自ら劉璋説得を願い出た。馬超に説得されて劉璋は、この上の抵抗は無意味と思い極め、益州成都の城を明け渡した。
益州を手に入れた劉備のもとへ、呉の諸葛瑾(しょかつきん)が訪れた。以前の約束を守らせるためやって来たのだ。劉備はまずは長砂3郡を明け渡すと約束した。しかし、諸葛瑾が荊州(けいしゅう)を訪れると関羽が断固として反対する。劉備と関羽が善玉と悪玉を演じ分けてうやむやにするつもりでいたのだ。これを聞いた孫権は激怒するが、魯粛の作戦により、関羽を招いて宴会をすることにした。招待を断れば荊州を攻撃し、招待を受け宴会の席で荊州返還を断ればその場で刺客を持って殺害する気でいたのだ。関羽は招待を受け、周倉のみを従え、宴会へと赴いた。宴会の席で魯粛は荊州返還を関羽に迫った。しかし関羽は刺客が何人も息を潜めているのを知りつつ、断固として受け付けない。そして悠然と宴会を後にし、魯粛と諸将たちは呆然と見守るしかなかった。
作戦の失敗を聞いた孫権は、荊州攻撃を実施しようとするが、またも曹操が南下して来るという情報が入った。孫権は荊州を後回しにして、曹操に備えることとなる。
しかし、曹操は孫権を攻撃するよりも先に張魯を攻め、漢中を手にすることを決意した。
<スタッフ>
- 日本語版スーパーバイザー・・・大賀俊二
- 音響監督・・・麦島哲也
- 音響効果・・・小山恭生
- 絵コンテ・・・福冨 博
<キャスト>
- 馬超…土田大
- 張飛…山崎裕太
- 諸葛亮…石井正則(アリtoキリギリス)
- 劉備…船越英一郎
- 趙雲…載寧龍二
- 関羽…松永博史
- 曹操…鶴見辰吾
- 諸葛瑾…佐々木啓夫
- 孫権…伊藤洋三郎
- ナレーター…鹿賀丈史