第33話「劉備、蜀に入る」
(11月14日(日))
劉璋(りゅうしょう)のもとへ帰った張松は劉備を招き入れるよう説得する。そして劉璋からの正式な依頼が劉備のもとへ届いた。そこで劉備は統(ほうとう)を連れ西川救援へと向った。これに感付いた孫権は荊州への出兵を計画する。しかし、呉国太が現れ娘玉錦の身を案じ激怒した。そこで張昭が孫権に入れ知恵をし、まずは玉錦と劉備の子の阿斗を連れ帰ることにした。
周善が玉錦を訪れ、呉国太が重病であるため、阿斗を連れて見舞いに来て欲しいと伝えた。玉錦は信じ込み、周善に言われるまま呉に帰ることにした。
船で岸辺を離れようとした時、趙雲が駆けつけてくる。周善以下呉軍が攻め懸ける中、張飛の助けもあり、周善を斬り倒し阿斗を奪ってしまった。玉錦は1人で帰ることになった。 周善が斬り倒されたと聞き、孫権は荊州に攻め入ろうとするが、そこへ曹操出兵の知らせが届く。赤壁の仕返しをしに、江東へ攻めかけてくるという。仕方なく、孫権は曹操を迎え撃つことになった。
この戦いで曹操は序盤から劣勢であったが、1ヶ月も戦った結果、呉からの講和を受け入れ、兵を退くことになる。
その頃、西川では張松が処刑された。彼は密かに劉備と結託して西川を奪う計画を巡らしていたのだ。その結果、劉璋は劉備を西川に入れまいとした。そこで、劉備はついに西川攻撃に出た。劉備軍は統の指揮により連戦連勝を重ね、勢いに乗じて兵を二手に分けらく城(らくじょう)を奪おうとしていた。1隊を劉備が、もう1隊を統が指揮を執る。統が道を進んでいる時、ふと現在地を訪ねた。そこは、落鳳坡(らくほうは)という所であった。鳳雛(ほうすう)と称される統が不吉に思った刹那、密林から伏兵が現れ、何本もの矢が統に突き刺さり、鳳雛は落命してしまった。
荊州にいる鳳雛落命の知らせを聞くと、諸葛亮は声を失った。しかし劉備の身を考え、すぐさま張飛と趙雲を連れ西川へ赴くことを決意する。留守となる荊州は、北の曹操は拒み、東の孫権と協力せよとの言葉を残し、関羽に守らせることにした。
<スタッフ>
- 日本語版スーパーバイザー・・・大賀俊二
- 音響監督・・・麦島哲也
- 音響効果・・・小山恭生
- 絵コンテ・・・福冨 博
<キャスト>
- 曹操…鶴見辰吾
- 諸葛亮…石井正則
- 劉備…船越英一郎
- 孫権…伊藤洋三郎
- 張飛…山崎裕太
- 関平…野村浩二
- 関羽…松永博史
- ナレーター…鹿賀丈史