三国演義

次回予告

第32話「張松の地図」

(11月7日(日))

怒りを露わにした馬超が、韓遂のテント前に立っていた。自分の暗殺を韓遂に勧めていた武将を次々と斬り倒していく。韓遂をも彼は斬りつけた。テント外へ逃げる武将を追いかけると、韓遂の部下が次々と馬超に攻めかけてきた。そこへ弟の馬岱と徳が助けに入り、馬超軍対韓遂軍の争いが起こった。すると突然許が目の前に現れる。曹操軍が大軍を率いて攻めて来たのだ。全てが曹操の罠だったとは気付く間もなく、馬超は撤退を余儀なくされ、隴西へ逃れた。
一方、韓遂は腕を切り落とされたものの一命を取り留めた。そして曹操に投降し西涼侯に任じられた。そして曹操は劉備や孫権が動き出すのを恐れ、許昌へと引き上げていき、馬超の乱は終結を迎えた。
劉備軍はというと、諸葛亮が四郡の巡視に出ている間、臥龍・諸葛亮と勝るとも劣らない鳳雛と称される統が訪れた。彼が鳳雛であると気付かなかった劉備は、彼を県令に任じたのだった。しかし統の類まれなる知性を知るや、副軍師として迎え入れた。
その統の勧めもあって、劉備は許昌を訪れている張松を見張ることにした。
張松は西川の劉璋の参謀であり、西川は張魯の侵略を受けており、曹操に助けを求めるため、張松は許昌を訪れたのであった。しかし、許昌の諸将や曹操に会うと、その仁義、徳の無さに張松は幻滅する。西川を援護してくれたなら、後々西川を曹操に譲渡しても良いとまで考えていただけに、彼の落胆は激しかった。許昌から追い返された張松は、荊州の入り口で足を止める。趙雲が馬に跨り向ってきたのだ。そして張松の前で止まると、劉備の命令で迎えに来たことを告げる。戸惑いながら趙雲に付いていくと、劉備を始め諸将の手厚い歓待が待っていた。3日連続の歓待を受け、また諸将や劉備の人徳に触れ、張松はすっかり感激しきった。自分の領地を持たないという劉備に対し、西川の益州を劉備のものにしてはどうかと勧めたが、劉備は固く辞す。
別れの日、劉備は諸将を率いて張松を見送った。張松は懐から軸物を取り出し、それを劉備へと手渡した。その軸物には西川の詳細な地図が描かれていた。この光景を見て、諸葛亮は会心の笑みを浮かべた。

<スタッフ>

  • 日本語版スーパーバイザー・・・大賀俊二
  • 音響監督・・・麦島哲也
  • 音響効果・・・小山恭生
  • 絵コンテ・・・増田敏彦

<キャスト>

  • 劉備…船越英一郎
  • 曹操…鶴見辰吾
  • 諸葛亮…石井正則(アリtoキリギリス)
  • 関羽…松永博史
  • 張飛…山崎裕太
  • 趙雲…載寧龍二
  • …磯山良司(江戸むらさき)
  • 馬超…土田 大
  • 馬岱…三戸崇史
  • 徳…仁科洋平
  • 統…宇垣秀成
  • 語り・・・鹿賀丈史
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