三国演義

次回予告

第29話「「劉備の結婚(後編)」

(10月17日(日))

甘露寺には暗殺者が待機している。劉備は趙雲率いる兵士に護衛されながら甘露寺に到着した。劉備に面会した呉国太は、娘に見合う人物だと劉備を評し、喬国老も賛同した。すぐさま開かれた歓迎の宴では、劉備、喬国老、呉国太が和やかに談笑しているが、孫権はやけ酒をあおっている。趙雲は甘露寺内の只ならぬ雰囲気を感じ警戒していたところ、暗殺者を発見した。劉備に耳打ちすると、突然劉備は涙を流して自分を早く殺せと叫びだした。暗殺者が甘露寺にいることを知った呉国太は激怒し、孫権を責め、劉備を護るため自邸に住まわせることにした。呉国太の庇護のもと、劉備と孫権の妹・玉錦(ぎょくきん)は結婚した。ここに周瑜の計画は完全に狂ってしまったのだ。しかし、周瑜は諦めなかった。劉備を栄華に浸らせ、骨抜きにしてしまい、その間に荊州に進軍する計画を孫権に伝えた。そこで孫権は、劉備に贅沢な生活を遅らせた。
果たして劉備は贅沢に溺れ、趙雲に会おうともしなくなった。危機を感じた趙雲は諸葛亮から受け取った2つ目の錦の袋を取り出し、指示を仰いだのであった。
趙雲が客間で劉備を待ち受けていた。緊迫した様子の趙雲は、曹操が50万の兵を連れて荊州に進軍していることを告げる。劉備は焦り、荊州に戻る決意を固めた。
新妻に嘘の言い訳をして荊州に連れて帰ろうと考えていた劉備であったが、玉錦は全てを見通していた。その上で玉錦は、呉国太や孫権を欺いてでも劉備について荊州に赴く決意をする。こうして劉備は玉錦を連れ荊州ヘと出発した。劉備が逃走したことを知った孫権は、諸将に追わせた。また、周瑜も劉備が逃走することを見越して伏兵を置いていた。追い詰められた劉備一行であったが、趙雲が最後の錦の袋を取り出し、諸葛亮の指示を見た。それは、幼少から武芸に親しんでおり、更に孫権の妹、呉国太の娘である玉錦に、諸将が歯向かうはずはなく、彼女に諸将を追い返させるというものであった。玉錦を目の前にした諸将はなすすべもなく、引き返す羽目になった。しかし、孫権は玉錦諸共劉備を抹殺する追手を出しており、引き返してきた諸将も再び劉備たちを追った。
長江までやっと辿り着いた劉備は、船で迎えに来ていた諸葛亮を見つけ眉が開く。後ろから砂煙を挙げ追ってくる呉の諸将たちを見つけるが、素早く船に乗り込み岸を離れて呉を脱出した。諸葛亮は荊州の危機というのは劉備を荊州に戻すための嘘であったことを告げた。しかし、周瑜が艦隊を率いて追ってきた。諸葛亮は船を岸に着け陸路で逃走させた。その陸路には関羽率いる一隊を伏兵として配置しており、それと知った周瑜は泣く泣く追撃を諦めた。激怒した周瑜は大声を発した後、胸を押さえその場に倒れ伏してしまった。

<スタッフ>

  • 日本語版スーパーバイザー・・・大賀俊二
  • 音響監督・・・麦島哲也
  • 音響効果・・・小山恭生
  • 絵コンテ・・・三浦 陽

<キャスト>

  • 劉備…船越英一郎
  • 諸葛亮…石井正則(アリtoキリギリス)
  • 玉錦…鈴木砂羽
  • 周愈…鈴木一真
  • 趙雲…載寧龍二
  • 孫権…伊藤洋三郎
  • 関羽…松永博史
  • 呉国太…巴菁子
  • 黄蓋…宇垣秀成
  • 丁奉…仁科洋平
  • 語り・・・鹿賀丈史
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