三国演義

次回予告

第28話「「劉備の結婚(前編)」

(10月10日(日))

諸将が見守る中、周瑜は一命を取り留めた。すぐさま荊州、襄陽を武力で持って取り返そうとするが、参謀の魯粛と程普の進言を容れ、劉備に道理を説き取り返すことにした。劉備のもとを訪れた魯粛は荊州の明け渡しを迫ると、諸葛亮は荊州のもと長官劉に返すべきだと主張したが、病中の劉が他界したのちに呉へ明け渡すと約束した。
この報告を聞いた周瑜は納得できず、すぐにでも攻めかかろうとしたが、参謀たちの勧めで柴桑にて療養することとなる。傷が癒えた周瑜は小喬との別れを惜しみながら、すぐさま戦場に戻る。戦況は、曹操が支配する合肥を孫権が攻めていたが阻止され、劉備軍は桂陽、武陵、長沙を支配し、名将・黄忠を傘下に加えていた。荊州の劉は他界しており、魯粛が明け渡しを迫ったが、劉備軍が西川を平定後に明け渡すとの答えであった。戦況を聞いた周瑜は不満であったが、劉備の妻が他界したと聞いて妙計を思いついた。孫権の妹と劉備の婚儀を整え、劉備が出向いたところを拘束し、人質として諸葛亮に荊州明け渡しを迫るつもりである。呉の特使から縁談の話を聞いた劉備は暗殺を危惧するが、諸葛亮は大笑いして受諾を勧めた。諸葛亮曰く、暗殺どころか劉備は新妻を手に入れ、荊州を奪われる心配もないと言う。
劉備は婚儀を受け、南徐に向かうことになる。諸葛亮は供をする趙雲に3つの錦袋を渡し、袋に入っている計略通り事を進めるよう指示し、自らは荊州に居残ることにした。
南徐についた趙雲は、早速1つ目の錦袋から諸葛亮の指示を実行した。それは南徐の住民全てに、孫権が妹を劉備に嫁がせようとしていることを知れ渡らせることである。また、劉備に大喬と小喬の父親である喬国老のもとへあいさつに行かせた。
孫権の母親、呉国太を喬国老が祝いを言いに訪ねた。何も知らなかった呉国太は激怒し、孫権を呼びつけ叱りつけた。しかし、既成事実が世に明るみになっているため、取りやめることもできない。そこで呉国太は劉備を直接見極め、娘に見合う相手か判断すると言い出した。孫権は甘露寺にて劉備と呉国太を引き合わせる予定だが、待ち伏せをして劉備を暗殺することにしたのであった。

<スタッフ>

  • 日本語版スーパーバイザー・・・大賀俊二
  • 音響監督・・・麦島哲也
  • 音響効果・・・小山恭生
  • 絵コンテ・・・大原 実

<キャスト>

  • 劉備…船越英一郎
  • 諸葛亮…石井正則(アリtoキリギリス)
  • 周愈…鈴木一真
  • 小喬…戸田菜穂
  • 趙雲…載寧龍二
  • 孫権…伊藤洋三郎
  • …佐々木啓夫
  • 周泰…酒巻光宏
  • 呂範…堂坂晃三
  • 孫乾…平野俊隆
  • 呉国太…巴菁子
  • 語り・・・鹿賀丈史
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