第14話「古城の再会」
(7月4日(日))
関羽は卞喜(べんき)に誘われるまま食卓の間に来たが、席には着かず近くにある幕を引き落とした。そこには武装をした兵士が関羽の命を狙っていた。卞喜の声と共に襲い掛かった兵士たちだが、卞喜共々関羽の返り討ちに会う。関羽は急ぎ鎮国寺を後にした。
陽(けいよう)の関所でも太守王植(おうしゅく)が陰謀を企てていた。快く関羽を受け入れる振りをして、関羽の宿舎を火攻めにしようとしていたのだ。しかし、関羽に敬服した王植の部下胡班(こはん)の密告により、関羽一行は何を逃れたのであった。
その後も関羽は付け狙われるが、難を逃れていった。夏侯惇(かこうとん)に狙われた際に、張遼が曹操直筆の通行手形を持って止めにやってきた。これでようやく曹操支配下の地を難なく進むことができるようになった。
一方、行方をくらましていた張飛は古城県にいた。曹操の親戚、夏侯家の嫁入りの輿が近くを通るとの報告を聞いた張飛は、この嫁入りの一行を襲うことにした。
新婦を迎えに出ていた新郎の一行に突如張飛が襲い掛かる。散り散りになった新郎一行をよそに、張飛が新婦の輿に近づく。中を覗き込むと、何と夏侯蓮(かこうれん)であった。張飛は夏侯蓮を抱きかかえ、その場を去った。抱きかかえられた夏侯蓮も幸せそうな笑みを浮かべていた。
関羽一行は古城の県境まで辿り着いた。古城を治めているのが張飛と知って、喜んで孫乾(そんかん)を使者に出す。城門から張飛を見て、関羽は喜び駆け寄るが、張飛は斬りつけて来る。驚いた関羽に、張飛は裏切り者と罵った。関羽の後ろには曹操の大将蔡陽(さいよう)の軍団が迫っていた。張飛は蔡陽を引きつれ攻めてきたと勘違いしたのだ。関羽は疑いを晴らすため蔡陽を倒した。ようやく疑いが晴れた関羽は、張飛と涙を流して抱き合った。
関羽と張飛は2人で劉備のもとに向かい、3人は無事再会を果たす。それに加え、猛将・趙雲にも偶然再会した。趙雲は公孫将軍が敗れてから、劉備を求め彷徨っていたのだ。劉備は仲間と再会を機に、袁紹のもとを離れた。
<スタッフ>
- 日本語版スーパーバイザー・・・大賀俊二
- 音響監督・・・麦島哲也
- 音響効果・・・小山恭生
- 絵コンテ・・・寺田 和男
<キャスト>
- 劉備…船越英一郎
- 関羽…松永博史
- 張飛…山崎裕太
- 袁紹…谷崎弘一
- 張遼…三好幸次
- 趙雲…載寧龍二
- 夏侯蓮…原島 梢
- 糜夫人…藤葉愛香
- 孫乾…平野俊隆
- 夏侯惇…酒井敬幸
- 王植…金光宣明
- 胡班…堂坂晃三
- 語り・・・鹿賀丈史