第12話「三つの条件」
(6月20日(日))
徐州に到着した劉備一行は、袁術軍と対陣した。張飛が相手方の猛将・紀霊との一騎打ちに勝利したのを皮切りに、一気に劉備軍が攻めかけ、袁術軍は大敗を喫した。その逃避行中、袁術は病にかかりこの世を去った。
劉備大勝利の知らせを曹操は耳にした。が、その知らせをもたらしたのは、劉備軍を監視するはずの朱霊と路昭であった。2人は劉備に追い返されたのであった。激怒した曹操は、徐州の長官を務めている車胄(しゃちゅう)に劉備暗殺の密書を送った。
密書を受け取った車胄は劉備の暗殺にかかるが、警戒していた劉備軍に返り討ちにあう。劉備は袁紹と手を組み曹操を攻め落とす覚悟を決める。そのことを知った曹操は、劉岱(りゅうたい)を差し向けた。
劉岱と対陣したのは張飛。張飛は陣中で居眠りをした兵を処罰し、自分は酒を飲み始み始めるという暴虐ぶり。これを不服に思った処罰された兵は、劉岱の陣に駆け込み、張飛が酒を飲み酔っ払っていることを告げる。劉岱は勝機とみて攻めかけたが、張飛は待ち伏せをし、劉岱を生け捕りにしたのだった。張飛から報告を受けた劉備は酒を飲んでいたことをたしなめたが、張飛が飲んでいた酒甕を検めると、それは水であった。
劉岱敗北を知った曹操は、いよいよ自身で徐州へ攻めかけることにする。曹操軍の数と謀略に劉備と張飛は敗れ去り、行方をくらましてしまう。その頃関羽は、劉備の家族を守るため、1人下?(かひ)にいた。それを知った曹操は関羽の武勇と忠義を我がものにしようと張良を派遣した。関羽は、3つの条件を出し、劉備の行方がわかったら退転することを条件に投降した。
行方をくらましていた劉備は、やっとのことで袁紹のもとに辿り着き、袁紹に曹操討伐を決意させ、曹操も迎え撃つために出陣した。
対陣する両軍の前で、袁術方の将軍・顔良がその勇猛を奮う。顔良の前に手も足も出ない曹操は、顔良に匹敵する自陣の武将を出陣させることにした。
<スタッフ>
- 日本語版スーパーバイザー・・・大賀俊二
- 音響監督・・・麦島哲也
- 音響効果・・・小山恭生
- 絵コンテ・・・福冨 博
<キャスト>
- 劉備…船越英一郎
- 関羽…松永博史
- 張飛…山崎裕太
- 曹操…鶴見辰吾
- 語り・・・鹿賀丈史