父、昇平(山﨑努)の70歳の誕生日会。
久しぶりに集まった娘たちに母から告げられたのは、厳格な父が認知症になったという事実だった。
夢も恋愛もうまくいかず、思い悩んでいる次女:芙美(蒼井優)と、夫の転勤で息子とアメリカに移り住み、慣れない生活に戸惑っている長女:麻里(竹内結子)は、父が巻き起こす思いもよらない出来事の連続に驚きながらも、変わらない父の愛情に触れ、前に進んでいく。
ゆっくり記憶を失っていく父との7年間の末に、家族が選んだ新しい未来とは―。
近い将来、65歳以上の1/5が発症するといわれる認知症。(出典:厚生労働省)
もし自分の父が、夫が、大切な人が患ってしまったら…。
昭和から平成、そして新しい年を生きるすべての家族に捧ぐ、希望に満ちた物語。