イントロダクション
本木雅弘、『おくりびと』以来7年ぶり待望の主演作で、新境地に挑む!
『日本のいちばん長い日』『天空の蜂』へ出演、前者で昭和天皇を演じて助演男優賞を総なめにし、改めて日本映画界へその存在感を見せつけた本木雅弘の待望の主演作。津村(つむら)啓(けい)こと衣笠(きぬがさ)幸(さち)夫(お)---歪んだ自意識とコンプレックスに溺れるタレント小説家を、人間らしさたっぷりのチャーミングな人物に見事に昇華させ、これまでのイメージを大きく覆す新境地を披露します。
また、深津絵里が21年ぶりに本木雅弘と夫婦役で共演!
池松壮亮、黒木華、山田真歩。旬を迎えた実力派が勢ぞろい!
『ディア・ドクター』『夢売るふたり』西川美和監督最新作!
『ディア・ドクター』第33回モントリオール世界映画祭コンペティション部門正式出品、第33回日本アカデミー賞最優秀脚本賞・最優秀助演女優賞受賞。/『夢売るふたり』第37回トロント国際映画祭スペシャル・プレゼンテーション部門正式出品、日本アカデミー賞優秀主演女優賞受賞など数々の映画賞を受賞してきた西川美和監督の長編監督5作目。これまで同様脚本を自ら手掛けた、完全オリジナル作品です。一貫して人間関係や価値観の“崩壊”を描いてきた西川監督が初めて贈る、“崩壊から始まる”物語。自ら“集大成”と語る本作は、卓抜したストーリーテリングと強烈な心理描写がより研ぎ澄まされ、かつてない優しさと希望にあふれた、今の西川監督でしか作りえない「感動作」となっています。
ストーリー
妻を亡くした男と、母を亡くした子供たち。
その不思議な出会いから、「あたらしい家族」の物語が動きはじめる。
人気作家の津村啓こと衣笠(きぬがさ)幸夫(さちお)は、妻が旅先で不慮の事故に遭い、親友とともに亡くなったと知らせを受ける。まさにその時不倫相手と密会していた幸夫は、世間に対して悲劇の主人公を装うことしかできない。そんなある日、妻の親友の遺族―トラック運転手の夫・陽一とその子供たちに出会った幸夫は、ふとした思いつきから幼い彼らの世話を買って出る。保育園に通う灯(あかり)と、妹の世話のため中学受験を諦めようとしていた兄の真平。子どもを持たない幸夫は、誰かのために生きる幸せを初めて知り、虚しかった毎日が輝き出すのだが・・・