イントロダクション
宮崎県の中央動物保護管理所で起こった実話をもとに、犬の親子と管理所職員の絆を描いたドラマ。
原案は山下由美の「奇跡の母子犬」(PHP研究所刊)。
ある日、母犬と生まれたばかりの子犬が保健所に収容され、母犬のひまわりは子どもを守るため近寄る人すべてを激しく威嚇する。その姿を複雑な思いで見つめる保健所職員の神崎彰司は、なんとかしてひまわりの心を開かせ、里親を見つけようと奔走するが、なかなかうまくいかない。保健所に収容された犬は、飼い主が見つからなければ殺処分されることが決まっており、ひまわり親子にも刻一刻とその期限が迫っていた……。
山田洋次作品で助監督や脚本を担当してきた平松恵美子が初メガホンをとった。
主演は堺雅人、ヒロインに中谷美紀。
ストーリー
ある冬の寒い日、母犬と生まれたばかりの子犬が保険所に収容される。
母犬は近寄る人すべてに激しく吠え、懸命に子犬を守ろうと決意する。
子犬たちの収容期間は7日間。その間に、新しい飼い主を見つけ、人に慣れた犬として渡さなければいけない。
彼は、母犬の強い母性から、母犬がかつて人に飼われ、愛されていたはずだと確信する。そして、収容期間を延長するというルールを違反してまで必死に心を開かせようと奮闘するるが、母犬は心を許さない。
彰司の娘は、事故で亡くなった自分の母親と母犬の姿とを重ね、「子犬とお母さん、一緒にいさせてあげて」、と父親に懇願する。そして、もう一度太陽の下で生きていけるよう、母犬に「ひまわり」と名付けるが、その願いもむなしく、犬たちの命の期限は一刻と近づいていたー。