ストーリー
渋谷健一(生瀬勝久)はインテリア・デザイン会社に務めるうだつのあがらない50歳。
妻とは2年前に離婚してしまい、それがきっかけで、娘の美加との関係もギクシャクしている。そんな中、美加の15歳の誕生日の翌日、渋谷は上司の綾瀬由美(小西真奈美)とともに、落雷事故で命を落としてしまう。
しばらくたって目を覚ました二人は、自分たちが事故死したこと、ここが生まれ変わるまでのひと時を過ごす一時的な場所であると理解するのだが、渋谷は死んだ今でも娘のことが気がかりでならない。しかもこの世界では、スープを飲むと来世で別人となって生まれ変わることが出来るが前世の記憶はなくなってしまうという。
生まれ変わっても娘の記憶を失いたくないと強く願う渋谷は、イチかバチかの行動に打って出るのだが・・・。
キャラクター
【個性派俳優・生瀬勝久、意外にも本作が初の映画“単独”主演作】
娘に伝えられなかった想いを伝えるために、あの世で奮闘する男・渋谷健一を演じるのは、シリアスからコメディまで巧みに演じ分ける個性派俳優の生瀬勝久。意外なことに単独の映画主演作は本作が初。コミカルでエキセントリックな役柄の多い生瀬だが、本作では、現世に娘を残したまま亡くなり、あの世で苦悩する父親を好演している。そして渋谷と一緒にあの世へ行くことになる上司、綾瀬由美役に、確かな演技力と、凛とした存在感で数々のドラマや映画に出演する小西真奈美。生瀬とは他作品でも共演経験があり息の合った演技を見せている。
脇を固める登場人物にも個性豊かな豪華キャストが集結した。渋谷が思い続ける娘の美加役には、注目の新人女優・刈谷友衣子。渋谷と由美があの世で出会う人々に、松方弘樹、古田新太、谷村美月、大後寿々花などが参加し華を添えている。