イ・ドはイ・シンジョクを懐柔してチョン・ギジュンを引き渡させようとし、一方のシム・ジョンスはチョン・ギジュンに反旗を翻して、解例の引き渡しと引き換えに、密本(ミルボン)の本元の座を要求する。文字頒布の日を翌日に控え、チョン・ギジュンは兵力を動員してまで、頒布を妨害しようとする。そんな中、ソイの行方を必死で追っていたカン・チェユンは、ついに密本の本拠地を突き止め突撃する。
密本(ミルボン)は、チョン・ギジュンとシム・ジョンス、イ・シンジョクの三者に分裂して、ソイの身柄を確保しようとする。危険を察知したカン・チェユンはソイのもとに急ぐが、既にユン・ピョンに拉致された後だった。密本分裂の窮地にもかかわらず、文字の流布を妨害することばかりに執着するチョン・ギジュンに対して、トダム宅ら周囲も危機感を募らせる。そんな中、イ・ドはイ・シンジョクと対談する。
チョン・ギジュンは、解例印刷の密命を受けたのが女官たちだと気付く。一方、密本(ミルボン)内部でもイ・シンジョクを中心に、広平大君(クァンピョンデグン)の殺害に動揺を見せ始め、イ・ドもその密本の内部分裂に感づく。イ・ドは、重臣らを集めて文字の頒布とともに、密本を公認する代わりに密本であることを名乗り出るよう申し渡す。そんな中、ソイたちは新しい文字を民間に浸透させてゆくが、密本の手に落ちてしまう。
カン・チェユンの言葉に平静を取り戻したイ・ドは、新しい文字を“訓民正音”として世間に公表する準備に取りかかる。イ・ドはチョ・マルセンに密本(ミルボン)の捜査を一任し、チョ・マルセンはソイをはじめとする女官たちを捕らえて王宮から追放してしまう。チョン・ギジュンは、広平大君(クァンピョンデグン)を殺害してイ・ドの心を乱すという計略の成功を確信しつつも、あまりのイ・ドの豹変ぶりに釈然としない。
ついにイ・ドの前に正体を現したチョン・ギジュン。秩序維持のために文字の頒布を阻むと主張するチョン・ギジュンに対して、文字によって民に権力を分け与える主張するイ・ド。二人の論戦が続く中、カリオンの小屋を捜査していたカン・チェユンも、密本(ミルボン)の全貌を把握する。チョン・ギジュンは、文字の頒布を妨害するため広平大君(クァンピョンデグン)を殺害し、息子を失って深く胸を痛めたイ・ドは、心に迷いが生じる。