開港によって物はなくなり物価は高騰し、元山は混乱していた。そんな時、ソクチュはボンサムを呼び出し、六矣塵大行首の座を譲ると言い出す。しかしボンサムは相手にしない。日本の商人たちの動きを探るためボンサムは元山へ向かう。ソクチュはウォルを呼び、全財産をユスに遺すと告げる。預かった手紙を手にボンサムのもとへ向かウォル。それを知ったボヒョンは追手を差し向けるが、ソゲはソクチュを捕縛しろとミン・ギョムホをそそのかす。
ボンサムに見守られてこの世に別れを告げるソリン。その頃、ソゲがソクチュとボヒョンの前に連れて来られていた。ソゲの裏切りに怒りをあらわにするソクチュ。ところがそこに、ソリンの死をソクチュの仕業と思い込んだボンサムが現れる。ソリンが死んだと聞いて衝撃を受けるソクチュ。そんなソクチュのもとを宣恵庁のミン・ギョムホが訪ねて来る。金をせびりにやってきたミンだが、その裏ではソゲとグボムが糸を引いていた。
メウォルがユスを連れ去ったと知り、驚くボンサム。そんなメウォルのもとにやってくるソゲ。ソゲは約束通り、ソリンに刺客を送るという。翌日、元山の客主たちがボンサムと契約するためにやって来る。その頃、ソクチュは同じくソゲに裏切られたボヒョンを訪ねていた。馬房では、やって来た客主たちに振る舞う食事作りで皆忙しく立ち働いていた。そんな時、料理の腕前をふるうソリンが突然叫び声を上げる。見るとそこにはマムシが…。
全羅道へ向かうボンサム。そこにやって来たメウォルは隙を見てユスを連れ去ってしまう。あわてて後を追うソリンたち。その頃、辛家ではソクチュが六矣塵の客主たちにユスのお披露目をしていた。そこに乗り込んでくるソリンたち。ソクチュは面目を潰され、その場に倒れてしまう。そんなソクチュの姿を見て大行首から退けというソゲ。一方、ボンサムは粗悪な干しダラを売った犯人を問い詰めようとして、ソクチュの話を聞かされて…。
ソクチュからボンサムは全財産を失うと聞かされるソリン。だがソリンは絶対にユスを渡さないと告げる。怒りの治まらないソクチュは千家と取引のある客主に訴訟を起こさせる。ソゲからすべてを明け渡すよう命じられ、覚悟を決めるボンサム。そこにマンチが200万匹の干しダラを持って帰って来る。万一に備えてソンジュンが隠したと知り、涙ぐむボンサム。怒ったソクチュはソゲを辛家から追い出すがソゲはこの機会にソクチュを潰そうと企む。