国王の側室がひそかに息子を出産する。カンを世継ぎにしたい伯父のヤンアン大君は、ある策を講じることに。チャヒョンが気になるフィは、彼女が傷の手当てをしてくれた手拭いに花の絵を描き、欲しがっていた青色の顔料を添えて届ける。馬の描き方を教えるとチャヒョンを誘ったフィだが、やってきた彼女の姿に驚く。
撃毬(キョック)の試合は、兄カン側の勝利で終わる。この試合を無断で見に来ていたチャヒョンは兄に見つかり、フィの控室に逃げ込むが、フィが戻ってきてしまう。フィの部屋にチャヒョンがいたのを目撃したカンは、彼女が重臣ソン・オクの娘だと調べ、勝利の宴(うたげ)をソン・オクの屋敷で開かせることに。
朝廷の重臣の娘チャヒョンは、絵を描くことが大好きなおてんば娘。ずっと欲しかった貴重な青色の顔料を見つけるが、売るのを拒む店主ともみ合いになってしまう。ちょうど現れたフィに助けられるが、その無礼で横柄な態度が気にくわない。フィはチャヒョンに対し「観光坊に住む李家の者」だと名乗る。
朝鮮王朝時代。王の病状は思わしくなく、その息子はまだ幼い。王の母、大妃は後継者争いを恐れていた。王の弟カンは、王の容体を知ると、王座に就く絶好の機会だと宮殿に向かう。一方そのころ、数年前に戦死したはずの王の末弟、フィが人知れず帰還し、大妃に自身が生きていることを伝えようとルシゲをつかわす。