王宮では重臣たちが破竹の勢いで南下する清軍を避けて江華島へ避難するよう進言するが、仁祖は隠れるのではなく最後まで戦うことを宣言。昭顕世子も命が尽きるまで王様と国を守り抜くと告げる。貞明公主と世子嬪たちが江華島へ避難するため渡し場へ到着すると、王族用に用意された船はすでに出発したあとだった…清軍の進撃により行く手を阻まれた仁祖と昭顕世子は、南漢山城で孤立状態に陥る。朝鮮の敗戦が色濃くなる中、ジュソンが清の使節として仁祖の前に現れ、清が提示した和議条件を伝える。その内容は世子を人質として差し出せというものだった。
仁祖の信頼を失った昭顕世子はいよいよ苦境に立たされる。鳳林大君は兄である昭顕世子のため、危険を承知でジュソンのもとに助けを求める。鳳林大君の訪問を受けたジュソンは私財を投じて軍資金を提供するだけでなく、清と和議を結ぶために密使を派遣すると仁祖に約束する。しかしジュソンは、鳳林大君に協力するフリをして裏では清が朝鮮へ侵攻するための時間を稼いでいたのだった。同じ頃、昭顕世子の命で西北地方に左遷されていたジャジョムは、清が侵攻してきたという味方の合図を黙殺。これを機に中央での再起を図ろうとする。
密かに訪ねてきた世子嬪の頼みもあり、昭顕世子に後金との件から手を引いてはと提案する貞明公主だが、昭顕世子は父である仁祖を信じると言って説得に応じない。会談に臨んだ昭顕世子に対し、清の将軍は仁祖が獣の生き血を飲み交わす盟約式に出席すれば捕虜を送還すると約束する。仁祖は猛反対するが、昭顕世子の偽りのない助言により、戦を防ぐためにも盟約式に出ることを決意する。しかし、別造庁から後金の捕虜が見つかった件や、世子嬪が貞明公主と密会していたことを聞かされた仁祖は、世子の提案に疑念を抱くようになり、清との盟約を拒否してしまう。朝鮮は、再び戦乱の危機に直面するのだった…
王の子孫が生まれたことに仁祖は大いに喜んだが、一方で、国境地帯では後金から脱走してきた捕虜を送り返そうとするたび襲撃団が現れ捕虜を逃がすという事件が続き、朝廷が捜査に乗り出す。しかし、この襲撃事件の黒幕は貞明公主と昭顕世子であった…ある日、仁祖の元に後金から命令書が届く。その内容は、明との関係を絶ち国号を清と変えた後金と君臣関係を結ぶよう要求するもので、命令に従わなければ再度戦を仕掛けるという宣戦布告であった。憤慨した仁祖は使節の出迎えを拒否しため、結局、戦を避けるために昭顕世子が代わりに出迎えることになる。
ジャジョムの意見に耳を貸した仁祖の決定に失望した貞明公主は、仁祖を訪ね最後の機会を逃したと話す…仁祖が即位して5年後、後金による第一次朝鮮侵攻が起きる。仁祖はイ・グァルの乱に続き、またもや都を捨てて逃げるが、結局は降伏し後金と兄弟国の条約を結ぶ。また、この戦によって多くの民が後金の捕虜となった。時は流れ1636年。嬪宮カン氏の出産が間近に迫り、昭顕世子(仁祖の長男)は学問に集中できずにいた。教育係のジュウォンは昭顕世子を諌めるが、貞明公主が産気づいたことを知ると慌てて帰宅。カン氏も貞明公主も無事に男児を出産する。