ソン大監はジュンたち医官の前で「心を込めて治療すれば、自ずと道は開かれる」と言う。その言葉を自分への当てつけと感じたドジは、慰めるセヒに「あの晩のことは酔った上の過ち。顔も見たくない」と言い放つ。その頃、恵民署ではソヒョンが鍼で患者を救ったものの、医女の刺鍼が問題になり、イェジンが恭嬪に訴えて事なきを得る。
ドジとセヒの仲は噂になり、イェスの耳にも入る。新しい品階の発表日。ジュンは昇進し、ドジは苦行とされる明の随行医員を命じられる。抗議するドジにイェスは「クビにならないだけまし」と一喝。ソクはセヒを拉致し「噂はでっちあげと言え」と脅すが、セヒはイェスの前で「情を通じた」と言う。何も知らないドジの母は喜んでいた。
約束の刻限が近づいて連行されるジュン。イェジンらが刑の撤回を頼み込むが、イェスは取り合わない。さらに「胃がんが治るわけがない」と言う。それに対してジュンはウィテを解剖した事実を話し、治る見込みがあると訴える。それでも刑が執行されようとした瞬間、兄が回復したとの報告が入り、一転ジュンは王から褒賞を受けることに。
喜びに湧くジュン一家。恭嬪から呼ばれ、母とダヒを連れて宮殿に参ったジュンは屋敷を賜る。さらに、王からは王子の侍医になってほしいと言われるが、ジュンは固辞し、病気の時だけ診察するということになる。イェスはジュンを呼び、「ウィテは国一番の名医だ」と潔く認める。喜びを噛みしめるジュンに対し、ドジは敗北感を募らせる。
王に尋ねられ、兄は胃がんでイェスの指示を受けて治療していると答えるジュン。さらに、いつまでに治せるかを聞かれ、指示に従うなら5日で治すと返答。王はそれを聞いて「宮中に戯れ言なし」と言う。それは失敗すれば手首を切り落とされることを意味していた。それを知ったソクはジュンの失敗を願ってほくそ笑み、ソン大監は心配する。
妻が出産したドジの家では、オ氏夫人がジュンの窮地を知って喜んでいた。ジュンの母とダヒは祈るしかない。約束の期日まであと1日となり、恵民署の人々も気が気ではなくなる。間もなく、恭嬪の兄が大量に吐血して、ジュンは恭嬪から責められるが、ひとまず刻限までということになる。残りあと2刻(1時間)となるが麻痺は治らない。
宮中ではジュンがイェスの治療法を受け入れず、反旗を翻したと評判になる。わがままな恭嬪の兄は薬を飲むのを拒んで、囲碁に興じていた。そして、薬を飲ませようとするジュンに怒って硯を投げつける。続いて、夜中に起こして投薬しようとしたと、さらに激怒。今度は碁盤を投げつけられたジュンは足を負傷するが、それでも薬を運び続ける。
ジュンは処方箋を見たドジから問いつめられ、恭嬪の兄が初期の胃がんだと話す。驚いたドジは自分やイェスが見逃したと知られると困ると、病気のことを黙っていてほしいと頼むが、ジュンは医者の良心が許さないと断わる。イェスからも同じように言われても断固として拒否する。恭嬪の兄が治療のつらさに暴れていると、そこに王が現れる。
ドジと同じようにジュンも恵民署で顔面麻痺の患者を診ていた。ソン大監はジュンが患者を3日で治すと言ったのを耳にする。その患者はジュンの指示を守らず治りが遅くなったものの、指示通りにして回復。一方、ドジは恭嬪の兄を3日で治し、王の前で褒められるが、直後に再発してしまう。ソン大監はドジが「7日で治す」と言ったことを知る。
ソン大監は恭嬪の兄の治療をジュンに任せ、回復見込みの日数を偽ったとドジを叱責。イェスはジュンの治療法をけなすが、ジュンは師匠の医術をけなさないでほしいと言う。オ氏夫人は恭嬪の兄の一件を知って、仕事を求めて来たダヒを追い返す。その頃、セヒはドジを誘惑しようと酒を飲ませる。翌朝目覚めたドジは隣にセヒがいるのを見て…。