帰宅したウィテは怪我人を治療してドジを呼ぶ。内医院の試験を控えるドジは、「お前は未熟だ」と言われるが、ドジは試験に受かって父を見返すと誓う。3日後に試験を控えて、ドジのお供にジュンが選ばれる。ジュンはイルソに身分札の手配を頼み、当日ようやく間に合って漢陽に発つ。ジュンはダヒの姿を一目見たいと秘かに願っていた。
投宿した宿屋で相部屋となった両班を言い負かしたジュンを見て、ドジは彼が高い学問を修めたと知り試験勉強の手伝いを頼む。ドジが二次試験に臨む頃、ダヒの家を訪ねたジュンは、彼女は去ったことを知らされる。ドジは御医ヤン・イェスから優秀だと褒められるが、結果は落第。抗議するドジに内医院の医官がその理由を話して聞かせる。
「一度の失敗が人の命を奪う」と言われるジュン。誰の助けもない中で、ウィテの養女でサムジョク大師と医療活動をして戻ったイェジンだけが、ジュンに治療に使う水について教えてくれた。必死で水を汲み許されたジュンは、薬庫で診療日誌を読み独学を始めるが、それは禁じられたことだとイェジンに言われる。同じ頃、薬材盗難事件が起きる。
ジュンは薬庫にいたことで薬材を盗んだと疑われるが、イェジンの機転に助けられる。弟子の一人プサンポの仕業と悟ったジュンは、彼に言って薬材を戻させる。ウィテの不在中に怪我をした芸人が担ぎ込まれるが、夫が貧しい者から金を取らないことを苦々しく思っていたオ氏夫人は、治療する息子ドジを制止し、怪我人を追い出すよう命じる。
長旅の末にジュンと母はようやく山陰(サヌム)に到着。父からの紹介状を持って県監を訪ねるが、頼みにしていた県監は退職していた。途方に暮れるジュンに猟師のイルソが、身分札を都合してやると声をかけてくる。家に戻ると母が腹痛で苦しんでいた。名医と名高いユ・ウィテの医院へ連れていくと、ウィテは顔を見ただけで診断を下す。 ジュンを騙したイルソは彼の怒りに恐れをなして、償いに母子を自分の家に置くことに。ウィテの医術に接したジュンは、彼に医術を学ぼうと決心。イルソの紹介で医院の門を叩く。弟子たちに追い払われそうになるが、来合わせたウィテに採用される。水汲みから始めたジュンは、汲んできた水のことで咎められ、ウィテから水を浴びせられ…。
捕縛されたジュンは父の前で身分差別を受ける悔しさを訴える。そんなジュンを打ち据えた父は彼を牢に入れる。その夜父は、明日は平壌に連行され処刑される身となったジュンを秘かに連れ出し、母と山陰(サヌム)に逃げろと言う。父の想いを知ったジュンは涙するのだった。そして、ダヒを迎えに行き、一緒に新たな人生を生きようと訴える。 追っ手が迫る中、母とダヒを連れたジュンはなんとか都・漢陽(ハニャン)に辿り着いた。だが、金を持ち逃げされ犯人を捜し当てたものの、揉めているところに役人が来て投獄されてしまう。牢の中で、父の濡れ衣が晴れたダヒの身分回復を知ったジュンは、解放されるとダヒに黙って旅立つ。ダヒは残された手紙でジュンが去ったことを悟る。
10年後、成長したジュンは幼なじみのヤンテらを従えて密貿易で稼いでいた。賭場に出入りし妓房で酒浸りになり、喧嘩沙汰を起こす彼は“龍川(ヨンチョン)の暴れ馬”と呼ばれ、母を心配させる。ある夜、役人に捕まった取引相手を助けたジュンは、それが父の病気のために薬を手に入れようと男装した両班の娘ダヒだと知る。 郡守の父に呼ばれ、日頃の行動を叱責されるジュン。その帰り、手配書でダヒが謀反人の娘で父と共に追われる身だと知り、彼女に逃げるように知らせに行く。その時、容態が悪化したダヒの父は息を引き取り、ジュンは埋葬の手伝いをしてやる。さらに、彼女のために金を稼ごうと危険を承知で密貿易の取引に行くが捕えられてしまう。