詐欺を働いていたプサンポと共に捕縛されてしまったジュン。棒叩きの罰を受け釈放されると家にひと月こもった後、ようやく破門された理由を悟り、ウィテに許しを請うが受け入れられない。そんなジュンにイェジンは、サムジョク大師の下で大風瘡患者を診るよう勧める。悩んだ末にジュンは大師のいる寺を目指して旅立つことを決める。 ダヒの後押しを受けて寺にやって来たジュンは、一心不乱に太鼓を叩く患者の少年を目にする。寺には恩師グァンイクも寄宿していた。最初は面食らうジュンだったが、やがて患者の世話にも慣れていく。ある夜、太鼓の少年がサムジョク大師を殺そうとして未遂に終わる。グァンイクはジュンに、大師と少年にまつわる驚くべき過去を話し始めた。
ソン大監を訪ねてもう一度推薦状をもらおうとするジュンだが、大監は明に発ったばかりだった。やけ酒を飲んで博打をして叩きのめされるジュン。ダヒはそんなジュンに胸を痛めながら、黙々と畑仕事や下働きをしていた。イェジンはジュンの家の窮状を見て、母の形見を処分した金で米を買ってジュンの家に届けさせる。それをドジが知ってしまう。
イルソの妻、ハマンが待望の子供を授かり、男児を産む方法を教える評判の医者を訪ねると、それはユ医院を出奔したプサンポだった。ジュンの破門を聞いたプサンポは「自分と一緒に稼ごう」と誘う。一度は断わるが、妻や母の苦労を目にして考えを変える。彼に連れられ、妊娠中の地主の嫁を診察したジュンはお腹の子は男児と診断するのだが…。
自分の足で歩く夫人の姿を見たソン大監は大いに喜んで、褒美を渡そうとするがジュンは固辞する。ジュンの今後の望みが内医院を受験することと聞いた大監は、科挙を受ける際に有利になるようにと推薦状を書いて渡す。ジュンの家では夫人から褒美の品が運び込まれていた。ダヒは推薦状をもらって喜ぶジュンに、推薦状を捨てるように言う。
ジュンの母から褒美の品を分けてもらったイルソの妻が、ユ医院で「ジュンの家には宝がいっぱい」と話したのがオ氏夫人の耳に入る。ウィテはジュンに推薦状を出させ、目の前で燃やした上で破門。同じ頃、家では激怒した夫人の差し金で母が褒美の品を奪われていた。ショックのあまり倒れた母を見て、ジュンはウィテへの怒りでいっぱいになる。
ウィテではなくジュンが来たことが不満なソン大監。ジュンは「私も医者だ」と言って、中風で寝たきりの彼の妻を診察し、鍼治療を施そうとする。ソン大監は「信用できない」と反対するが、夫人の病状が悪化。治療を任されたジュンは付き添ってきたイェジンに励まされ、「心の目で見ろ」というウィテの言葉を思い出しながら鍼を打っていく。
気力が落ちる一方の夫人の様子を見て、ソン大監は「薬を飲ませたい」と懇願するジュンを幽閉。ヤンテと共にジュンの様子を見に来たダヒは、彼が捕えられたと聞いて気を揉む。間もなく、ジュンが逃げたと大騒ぎになる中、彼は水を汲んで戻って来る。大監も彼の熱意に負け投薬を許す。そして、誠心誠意の治療が実り、夫人は起き上がり…。
ウィテに言われるままに処方箋を見せたジュンは思いがけず褒められ、薬種倉庫の管理を任されることに。ジュンの昇進が我慢できないプサンポは夜中、刃物を片手にウィテの部屋に忍び込み、ユ医院に伝わるという秘伝の医書を出せと脅す。ジュンがプサンポを取り押さえるが、ウィテは彼を放免。そして、ジュンに自分の期待に背くなと話す。
そんな中、家計のやりくりに苦労するダヒは、ある日両班の奥方から絹の服を盗んだと疑われ「自分の服を売った」という訴えも虚しく、簀巻きにされ打たれる。妻が辱められる場を見たジュンは不甲斐ない自分を責め、医院を辞めると言い出す。その矢先、元高官のソン大監の息子に往診を頼まれたウィテは、自分の代わりにとジュンを差し向ける。