Angler アングラー
Profile プロフィール
前西喜弘 (まえにしよしひろ)
紀伊半島を中心に磯のグレ釣りを得意とするフカセ釣りのエキスパートだが、大阪湾の防波堤でのチヌやグレ釣りにも精通する。フカセ釣り以外にも波止や船からのマダコ釣り、波止のタチウオ釣りなど四季折々のターゲットを楽しみ、それぞれに名手として知られるマルチアングラー。波止のタチウオではテンヤでの釣りを主体として、大阪湾から和歌山県下にかけての波止に精通する。
Tackle タックル
がまかつ ドラゴンライズS96M
波止からのテンヤを使ったキャスティングゲームに特化したロッドが、前西さん愛用の「ドラゴンライズS96M」だ。ラインアップは9フィート6インチのワンサイズ。ティップはテンヤの操作性を考慮しつつ、テンヤでのスローな誘いも可能にした柔軟性を持たせた。反面、現代のスレたタチウオの微細な反応も感知できる感度を追求して設計された。
ドラゴンライズ 堤防タチウオテンヤコンプリート
ドジョウエサを使ったタチウオのテンヤ釣りに必要なアイテムがセットになった仕掛けが「ドラゴンライズ堤防タチウオテンヤコンプリート」だ。18号のナイロンリーダーは1m、ドジョウエサ用の堤防タチウオテンヤ、シングルフックタイプのアシストが付いている。テンヤは5S(6.5g)、4S(8g)、3S(10g)の3サイズ。アシストフックのおかげで即アワセが効くテンヤだ。
Target ターゲット
タチウオ
身体の形状が刀に似ることと、その魚体の銀色も相まって「タチウオ=太刀魚」と名付けられた説や、通常、頭を上にして立って泳ぐ姿から「タチウオ=立ち魚」と呼ばれるようになった説などがある。日本では北海道から九州南部沿岸に広く分布し、瀬戸内海にも多い。フィッシュイーターのため、波止や船から魚や切り身をエサに狙う場合や、ルアー釣りのターゲットとしても人気がある。波止釣りでは夕方からエサを求めて接岸するタイミングでの釣りとなるため、夜釣りがメインとなり、ウキ釣りやテンヤでの釣り、ルアー釣りなどで狙う。関西の波止釣りシーズンは回遊の始まる9月頃から、水温が低下して深場へと移動する12月ごろまでが一般的。
Field フィールド
兵庫・淡路島 志筑一文字
淡路島の東面中央部付近に位置する志筑エリアは、生穂新島、佐野新島、志筑新島、おのころアイランドなど、広大な埋立地が並び、小規模な漁港が多い淡路島の中にあって、大きな変化のある港湾フィールドとなっている。その埋立地の先に浮かぶのが志筑一文字。元々埋立地が沖に出ているため潮通しは抜群で、一文字でも潮位差の大きい時には波止の角から渦を巻くような激流が走る。今回の舞台となった志筑一文字は生穂、志筑両新島の間にあり、南北に流れる潮流を遮るように東西に延びる全長100mほどの小さな一文字。潮当たりが良く波止とは思えない大型魚が回遊したり、居着くことで知られている。