Angler アングラー
Profile プロフィール
林賢治(はやしけんじ)
堤防からの本格的なグレ、チヌ釣りを始め、投げ釣り、海上釣り堀、堤防でのファミリーフィッシングなど、繊細で高度な釣りから、身近な釣りにも精通するマルチアングラー。海上釣り堀では、とにかく「釣れる魚を釣れる時に釣る」と言う、信念の下、独自の状況判断から的確で素早い釣法の変更には驚かされる。今回は串本のカセ初挑戦ながら、状況判断の鋭さと竿のパワーを完全に生かし尽くしたやり取りでブリを次々に釣り上げる姿は圧巻。
Profile プロフィール
門野吉洋(もんのよしひろ)
和歌山県下を中心にグレ、チヌともに精通するフカセ釣り師。チヌでは田辺、グレは見老津や口和深、串本と言った磯繰り激戦区で釣果を上げ続けている。新型コロナウイルス感染拡大の影響により3年ぶりに高知県沖ノ島で開催された「第41回G杯争奪全日本がま磯(グレ)選手権」では、惜しくも準決勝敗退となったが、全国大会への出場は多数回に上る実力派。今回は、カセ釣りからのブリ狙いと言う初めてづくしの挑戦となったが、10kgクラスの青物に対しても、手慣れたロッド操作で見事なやり取りを展開する姿はさすが。
Tackle タックル
海上釣堀 アルティメイトスペック
海上釣り堀での使用に特化し、さらに機能性を徹底的に追求したこだわりのロッドとして登場したのが「海上釣堀アルティメイトスペック」シリーズだ。海上釣り堀での人気釣法に合わせ、4つのタイプがラインアップ。際狙いでの超繊細な釣りに適した「へち誘い(3.0m)」、適度な反発力を持たせた穂先で食い込みを誘発する「くわせ(3.5m)」、海上釣り堀での様々な釣りに対応させたオールマイティーな「ズボ万能(4.0m)」、ウキ釣りで大型の青物などを狙うために開発された「泳がせ(3.3m)」がある。今回は軽い仕掛けでの釣りながら相手が10kgクラスのブリと言うこともあり、「ズボ万能」をメインに使った。
がま磯 我夢者アルティメイト
スルスルスルルーなど、巨大な魚をターゲットにしたフカセ釣りを想定して設計された磯用ロッドが「我武者アルティメイト」だ。徹底した肉厚の細身設計で、大型魚を掛けた際にはスムーズに胴部分までが曲がり込み、引きを受け止める。驚異的な粘り腰で魚と対峙できるメリットとして、ラインや鈎への負担を軽減できるため、大物釣りにありがちなラインブレイクなどを激減させてくれる。3号5.3m、4号と5号は全長5.0mの計3タイプがラインアップされているが、今回は4号5.0mを使用。
G-HARD・V2 V2ヒラマサ
青物の口元にがっちりと掛かる設計で飲み込まれずにバラシを防ぐ形状が特徴。高強度な素材である「G-HARD・V2」を使うことで、大型青物に対してもパワーで負けないやり取りが可能。太いハリスを結んでも抜けないようワイドヘッドを採用。「金」と「ケイムラシルバー」の2色があり、サイズは10~16号の7号数がラインアップ。
Target ターゲット
ブリ
関西ではツバス、ハマチ、メジロ、ブリと成長するにしたがって呼び名が変わる代表的な「出世魚」。地域により数多くの呼び名があるのも身近な魚の証拠である。関東ではイナダ、ワラサ、ブリと呼ばれるが、今回の舞台となった和歌山県下ではツバス、ハマチ、メジロ、ブリと名称が変化する。季節によって幅広く海域を移動する回遊魚で、東シナ海からカムチャッカ半島沖まで生息域は広範囲。串本エリアでは、古くからイワシミンチのエサで寒ブリを狙う釣りが人気。船から狙うことが多いが、近年は湾内にブリが居着き、手軽にカセからも狙えるとあって、冬の定番的なターゲットとなっている。
Field フィールド
和歌山・串本
本州最南端の地、潮岬を有する和歌山県串本町は磯のグレ釣りでは各種競技会などが開かれる人気のエリア。磯釣りだけではなく船釣りでも四季折々のターゲットが楽しめる一大フィッシングフィールドとなっている。また、串本大島との間に位置する串本湾内や須江の湾内ではマダイやブリなどの他、マグロ養殖も盛んで、養殖イケス周りに係留した小舟であるカセからの釣りもつとに有名。カセからは船釣り同様のテンビンや完全フカセ釣りでマダイや青物、大型アジなど、また生きエサを使ったノマセ釣りでヒラメなども狙える。北西風にも強いので冬場も安心して釣行計画が立てられるのもメリットだ。



