第19回
公募社長がやってきた
~町工場は蘇るか~
2024年9月28日放送
泉大津で創業100年を超える企業「田中」。米穀商から繊維・紡績・紡織へと業種を変え、
今は車の内装材やカーペットをリサイクルして不織布という布を作っています。
土手に敷き詰めて土砂崩れを防ぐ、河川護岸用の不織布では国内シェア6割。
しかし代々会社を引き継いできた、創業家の田中一族が会社の売却を決めたのです。
新しく会社のオーナーとなった投資ファンドは社内ではなく、社外から社長を公募すると決め、
8年前、多くの応募者の中から選ばれたのが住吉望さん(65)。
住吉さんは大手商社「三井物産」出身。
アメリカやイギリス駐在を経て薬局チェーンに出向し、
その社長として経営再建を手がけた経験があります。
公募社長として突然やって来た住吉さんのやり方に、現場の社員たちは戸惑いを隠せません。
「締め付けが厳しい」という声も…
それでも新商品の炭素繊維素材「タナクロス」を開発、
さらには海外経験を生かしてこれまでほとんどなかった海外展開を積極的に行います。
果たして「田中」の行方は?そして社員たちとの関係は?