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2011年11月7日(月)

ミネルヴァホールディングス

釣り具やテント、ランプなどのアウトドア用品を販売するインターネット通販企業です。
ネット上で購入できる商品は、約40万点にのぼります。
写真の爪ほどのネジは、商品の一つで、釣竿のネジです。
各メーカーから細かい部品まで取り寄せています。
愛用している釣竿の破損している箇所の部品だけを買いたいニーズにも応えています。
メーカーが欠品させていても、在庫していることもあるそうです。
まだ楽天市場やアマゾンなどの大手通販ショップが開設されていない1996年にサイトは開設されました。
ネット通販のパイオニアでしたが、商品画像表示に時間がかかるなど、サイト運営は手探り状態でした。
現在はネット環境の変化やサイトも充実し、カスタマーサービスなどの設置などで、 売り上げは開始当初の月5万円から年間66億円へとなりました。
そんなミネルヴァホールディングスの次なる一手ぷらす+とは、物流システムの構築です。
多額の投資を伴いますが、売り上げが大きくなると効率化のための大型機械や新システム導入の必要があるそうです。
しかしながら私が見た巨大倉庫では、並べられた商品のピックアップと梱包は手作業で行われていました。
どんなハイテク機械を導入しても、釣竿は輸送途中で破損しないよう特別な梱包をしなければいけないそうです。
人の手で一点一点商品を出荷する想いは、きっと受け取る人にも伝わっていると思いました。

2011年10月31日(月)

井上商店

丹波篠山の名産「黒豆」を使ったお菓子やうどん、石鹸など約60種類の商品をインターネット通販で販売しています。
丹波の黒豆はブランド力があり、黒豆ブームが訪れた2004年には2億4000万円を売り上げました。
ブームを頼りにしているだけでは売り上げは維持できないと考え、 インターネット上で多くの人に検索してもらうための対策に力を入れています。
黒豆商品に興味がある人は、健康にも興味がある人と分析し、 「血液サラサラ」「ダイエット」などの関心の高そうなキーワードをホームページ上に配置し検索率アップを図っています。 そんな井上商店の次なる一手プラス+は、「京都」という検索キーワードで世界からのネットアクセスを狙います。 現在「兵庫県・丹波篠山」にありますが、昔は丹波国として京都にまで広がっていました。
また黒豆=京都のイメージが強いというデータから、 世界的にメジャーな京都の地名を打ち出すことで海外からの商品受注を期待します。
「すし」「とうふ」に続き、「くろまめ」という言葉が海外でそのまま通用する日はそう遠くないかもしれませんね。

2011年10月24日(月)

養庄園

盆栽の卸しや小売りを手がける大阪・池田の企業です。
15年前にインターネット通販に参入しました。
桜やもみじなど“手のひらサイズ”が売れ筋で、商品数は国内最大規模の約5000種類です。
若い客層に向けて、鉢は2000種類以上から選べます。
信楽や瀬戸など有名産地から仕入れたものから、赤いハート型や星型などの鉢まで取り揃えました。
これにより、子どもから両親へのプレゼント需要が増えたそうです。
そんな養庄園の次なる一手ぷらす+とは、「ラッピング」です。
リボンやラッピング用紙で可愛く梱包することで、プレゼント需要に更に対応します。
特に母の日、父の日、敬老の日などの売り上げは、着実に伸びています。
私もさっそく、「手のひら盆栽」を両親にプレゼントしました。
母は毎日水をあげる度に、私を思い出してくれるそうです。

2011年10月17日(月)

川常物産

和歌山が本社にあり、
地元の老人ホームやお弁当屋さんなどへ加工魚を販売しています。
しかし、近年の売り上げが減少していました。
そこで新たな客層を取り込もうと3年半前から骨を取り除いた切り身の販売を始めました。
骨が多い鯛・鯖・秋刀魚などの「骨なし」切り身以外にも、
解凍して焼くだけの魚の味噌煮、イタリアン風味の秋鮭の香草チーズ焼き、
そして衣のついた一口サイズのフライの加工商品などの品数は、60種類ほどにのぼります。
骨は一本一本、和歌山の工場で抜かれ、加工も国内にこだわります。
国内加工の信頼性が口コミで広がり、インターネット販売の売り上げは右肩上がりです。
取引先は全国に広がり、幼稚園や航空会社までこれまでなかった取引先へ展開できるようになっています。
さらに一般家庭への普及も増え、10万円/月で始まった売り上げは、現在100万円/月に伸びています。
私が調理したのは、ハモの梅肉和えフライと太刀魚の照り焼きです。
揚げただけ、そして焼いただけの簡単調理でプロの味でした。
今まで作ったことのないメニューに挑戦できるので、ついつい取り寄せたくなりますね。