過去の放送内容

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2011年3月7日(月)

京都科学

この会社では採血トレーニング機器や、大腸の触診ツール、心臓病88種類の心臓音を聞き分ける機械など、医者を目指す学生が実習に使う医療用シミュレーターを作っています。
元々は学校の理科室などに置かれている人体解剖模型作りからスタート。その後、人体模型の製作技術を生かして、仏像をはじめ文化財の複製も手がけます。現在の主力事業は教育現場で使われる医者や看護師を育成するための医療シミュレーターで、40億円の売り上げの内8割を占めます。生死をわける救急医療現場ではなかなか訓練ができないため、このシミュレーターの果たす役割が多いと捉えています。米軍からもオファーがあるなど欧米マーケットの拡大で10年後の売り上げは100億円を目論む京都科学。目標達成には相当の自信を感じました。
ちなみに、私が今回の取材中に行った“採血トレーニング”では、「患者さんがかわいそう」と担当者の方がひとこと。何度実施しても、空気が入ったり、皮膚をひっぱりすぎたり・・・幼い頃の夢が確実に絶たれました。未来の医者と看護師に託します!!

2011年2月28日(月)

パイモア

「デジパ」をご存知ですか?・・・
街中でこうインタビューしたところ、男性100%が「知りません」と返ってきました。私の印象では男性はほぼご存知なく、女性でも巻き髪に興味のある人なら知っているというレベルかもしれません。
この「デジパ」は“デジタルパーマ”の略称で、熱を加えてカールをつけるためのパーマ機器です。ロングヘアの女性が巻き髪スタイルにする時に使われ、特徴は仕上がりが大きいカールで自然なニュアンス、しかも長持ちします。パイモアは、この「デジパ」を国内で初めて開発し商標登録をしました。
「デジパ」が開発された7年前は巻き髪ブームでした。現在は、その頃に比べて稼動率が下がっているといいます。パイモアがいま新たに開発しているのは、介護用のヘッドスパ機器やシャンプー台なのだとか。流行を追いつつ、流行に左右されない製品の開発をしています。

2011年2月21日(月)

松よし人形

今回の会社は50年以上、雛祭りに飾るひな人形や木彫りの男児人形である市松人形を製造しています。工房では、一体一体手作りにこだわっていました。
少子化に向かう社会やマンション世帯の増加にともない、ひな人形の市場は縮小傾向です。この局面を打開するために、新たな市場の発掘に乗り出しました。新たに投入するのは着せ替え人形で、名前は「ひなちゃんドール」。陶器製の頭部は髪型を変え、和服と洋服どちらでも似合います。すました顔でお座りができる“ひなちゃん”を見ると、古風のなかにとても愛嬌があります。シニアや一人暮らしの女性をターゲットにしているそうです。春先に商品が動く雛人形とは違い、時期を問わずに遊べる“ひなちゃん”。今後は、中国などへの海外展開も視野に入れているそうです。
人形の重さと価格がもう少し軽くなれば、私も手が届くのに・・・。

2011年2月14日(月)

サカエリズム楽器

事務所には、世界で活躍するドラマーのサイン色紙がズラリ。ドラマーはボーカリストほど目立ちませんが、バンド全体のリズムをとる大切な存在です。
80年以上の歴史があるサカエリズム楽器は、一枚の板からドラムを製造する唯一の国内企業です。ジャズの発祥アメリカから一時代を築いたヨーロッパのロックにいたるまで、世界中のアーティストに愛されています。サカエリズムのドラムは、曲の中で出すぎず埋もれず、バンドの調和を取りやすいのだということです。
留め金の形や、ネジの材質によって音に違いが出ます。部品の多くは、ものづくりの街・東大阪から調達しています。ドラマーによるカスタマイズで、こだわりのドラムを製造します。部品が違うドラムを私も叩いてみたところ、微妙な違いがわかりました。まだまだ音色の違いは出せるのだとか。無限に近いそうです。奥深いですね。。。

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