過去の放送内容

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2011年7月25日(月)

ペガサスミシン

半世紀にわたって地場産業である縫製産業を支え、3500種類ものミシンを製造してきました。
老舗ミシンメーカーが今も昔もこだわり続けるのは、伸縮性のある生地を縫う工業用ミシンです。
布の伸縮によって縫い目も伸びるのが特徴で、肌着には欠かせない縫製になります。
しかし、日本の繊維産業の衰退と共に工業用ミシンの需要も減少し、新たな製品開発に取り組んでいます。
今年開発したミシンには、これまで裏側にあった縫い目をあえて表に出して模様にするという機能を搭載しました。
今後はメーカーとして提案や供給先のニーズを意識して、スポーツブランドを中心に販路を開拓していくそうです。

2011年7月18日(月)

井上すだれ

節電がキーワードの夏に注目を集めているのが「すだれ」。
すだれ自体は、昭和30年頃をピークに扇風機やクーラーなどに押され年々減少の一途でした。
大阪・河内長野にある井上すだれは、大正5年から地場産業の伝統工芸「金剛簾」を製造し神社仏閣に納品しています。
伝統を守るだけでなく、 タペストリーやランプ、パーテンションなどインテリアとして現代建築にも合う「すだれ」の開発にも力を注いでいます。
ひとつひとつが手作業で竹以外にも7種類の材質を使いわけ、日本の防災法に準じた加工も施します。
安価な海外製品と差別化するための技術やプライドを感じました。

2011年7月4日(月)

川崎重工業

3月に開通したばかりの「九州新幹線」で使われている車輌の製造現場を取材しました。
多種多様な製造は、年間平均で20種類420両にもなります。
鉄道ビジネスは少子高齢化の進行もあり、国内だけでは大きな成長を見込めていません。
現在、アジア、アメリカ地域にも参入し、北米、台湾、シンガポールなどでは好結果ということです。
世界の鉄道メーカーと戦うためには、日本の「価値観」が武器になるといいます。
壊れない、遅れない。
以前、海外旅行で、日本の鉄道がいかに正確に運行しているのかを実感したことがあります。
日本風土に鍛えられた日本の鉄道メーカーは、海外ではその故障した際の対応力が信頼につながっているのだとか。
それにしても最新車両を見てワクワクし、0系新幹線を見て妙にドキドキしたのは私だけでしょうか。

2011年6月27日(月)

東洋ゴム工業

タイヤには定型の作り方がないため、各メーカーは独自の製法を取り入れています。
動力学、熱力学、流体力学、音響光学、材料力学など、科学の集合体という「タイヤ」。
独自のパソコンソフトで走行シミュレーションを行い、振動、音、水はけ、熱の放出、摩耗などを考え、いかに燃費をよくするかを追求しています。
一本のタイヤは複雑な数理理論に基づいて、溝の幅や深さが微妙に違っています。
また、デザインにも考慮して、幾何学模様にしています。
走行している車を見ると黒い円にしか見えませんが、なんと奥深いのでしょう!
街中の車を見ると、今ではボディよりタイヤに注目している自分がいます。

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