金宗主から金子軒との縁組みを再び勧められた江厭離だったが、今は蓮花塢の再建が先決だと申し出を断る。金光瑶は魏無羨が残りの陰鉄を持っている可能性を金宗主に示唆、魏無羨の見張りを命じられるのだった。その頃、蓮花塢では亡き父親の後を継ぎ、江澄が宗主の地位を継承し江氏の再建を誓うが、魏無羨は毎日町で酒を飲み歩いていた。一方、姑蘇に戻った藍忘機は琴譜の研鑽のため兄の曦臣や叔父に蔵書閣の禁室に入りたいと告げるが…。
傀儡の異変を感じた温若寒。炎陽殿の外に出るや、黒い気に覆われた魏無羨に気づき、彼が陰虎符を持っていることを知る。凶暴な傀儡たちは魏無羨の前に全滅し、温若寒も孟瑶の手で葬られる。こうして“太陽”として最強を誇っていた温氏は倒れるのであった。その3日後、ずっと気を失っていた魏無羨は、江厭離の話から藍忘機が毎日訪れては自分のために琴を演奏していたことを知る。藍忘機は陰虎符により魏無羨が邪の道に堕ちることを案じていた。
行方不明だった三月の間、詭道術法を修めていたと藍忘機に告げた魏無羨。だが藍忘機は魏無羨の心がむしばまれるという不安を払拭できずにいた。そんな中、誤解がきっかけで金子軒が江厭離を泣かせてしまう。怒りで暴走した魏無羨は金子軒を殴るのだった。一方、射日の征戦では温若寒が操る傀儡の前に四大世家は苦戦を強いられていた。聶明玦は総攻撃を命じ、自らも藍曦臣が手に入れた地図で不夜天に乗り込むが、温若寒の陰鉄とある者に阻まれ…。
江厭離との再会を果たした魏無羨。江澄と3人で再び家族が集ったことに心から喜ぶが、魏無羨の帰還を祝う宴席では、剣を佩いていないことや奇妙な術を使ったことなどから魏無羨は非難の目にさらされることに。しかし、魏無羨が自ら釈明しないため、世家の仙師たちからの反感は増していく。そんな中、江厭離は魏無羨が笛を吹き黒い気を放っているところを目撃する。魏無羨の変化に不安を覚えた江厭離は藍忘機に疑問を打ち明け…。
夷陵の監察寮に攻め入った藍忘機と江澄。だがそこで見た光景は怪死を遂げた温氏の配下たちと首を吊って自害していた王霊嬌、そして邪を招くように何者かの手によって書き足されていた護符だった。一体 誰の仕業なのか、藍忘機と江澄はそんな疑問を抱きながら逃げた温晁と温逐流の行方を追い、ようやく隠れ家の宿を突き止める。すると温晁たちの前に笛の音と共に怨霊が姿を現す。その怨霊を操っていたのは失踪していた魏無羨だった。