義城での悲しい真実を知った魏無羨たち。薛洋は藍忘機の剣に倒れる。魏無羨と藍忘機は正気を取り戻した宋嵐にその場を託し、阿箐を埋葬する。宋嵐は薛洋にとどめを刺し、薛洋は薄れゆく意識の中、自ら命を断った暁星塵のことを思い返しながら死んでゆくのだった。義荘に戻った魏無羨と藍忘機は宋嵐を見送ったのち、刀霊が示す場所を探ってみると なんと首のない一体の骸が現れる。そして潭州に戻った2人は藍曦臣に骸が赤鋒尊だと伝え…。
魏無羨は暁星塵の骸のもとへ導いた白瞳の娘の記憶に入り込む。10年前、失明したふりをして盗みを働いていた阿箐は、ある時 同じく失明した暁星塵に出会う。阿箐は暁星塵と旅をするようになるが、道中瀕死の男を発見、義城の義荘で治療してやることに。その瀕死の男こそお尋ね者となっていた薛洋だった。阿箐は薛洋を悪人だと疑うも、薛洋は正体を隠して目の見えぬ暁星塵と平穏な日々を送っていた。だが3年後、義城に宋嵐が訪れ…。
義城で大勢の傀儡に遭遇し、あばら屋に身を隠した魏無羨たち。魏無羨が解毒の粥を作っていると、外には杖をつく白瞳の娘の姿が。そこへ遠くから霜華剣を背負った1人の男が現れる。見覚えのある姿に魏無羨は男を家の中へと助け入れるが、すると今度は頭上から屋根を突き破り1体の傀儡が襲ってくる。なんとその傀儡は宋嵐だった。魏無羨は藍思追に問霊をさせ、誰に操られているのかと問う。すると宋嵐は霜華の剣を持った男を指し示し…。
頭に刺顱釘を埋め込まれて何者かに操られていた温寧。魏無羨のおかげで温寧は正気を取り戻す。すると突然 酔った藍忘機が現れ、魏無羨は藍忘機の行動に振り回されることに。ようやく宿に戻ると、そこには刀霊を奪おうとする仮面の男が。2人は仮面の男を撃退、翌日、魏無羨と藍忘機は刀霊の導きで蜀の東、義城に到着する。だが義城は濃い霧に追われ、人の気配もしない不吉な町だった。その義城で2人は藍思追たち姑蘇藍氏の子弟や金凌と遭遇し…。
金凌に取りついた悪詛痕を自分の体に移した魏無羨。宿にいたのはかつての友人で、今は聶氏宗主の聶懐桑だった。行路嶺にある人食い霊堂の噂の真偽を聞いた魏無羨と藍忘機は、翌日 再び霊堂に入り、棺に入った刀を調べる。だがそこには唯一、前宗主 聶明玦の覇下だけが見当たらなかった。聶懐桑から聶明玦の身に起きた怪事を聞いた二人は、刀霊が聶明玦の骸のもとへ呼んでいると推測、16年前に常氏が惨殺された櫟陽へ向かうが…。