タルと共に幽霊谷に戻ったピョンガン(カジン)。王女だと警戒していた村人たちも、打ち解けていく。チンたちにだけ結婚はウソだと打ち明けるが、初夜をカジンの父トゥクの家で過ごすことになった2人。互いに寝ず、朝を迎える。タルの母は2人の結婚を認めず、裏があるのではと怪しむ。コ・ゴンはピョンガンを忘れられず、父コ・ウォンピョの命令で国境に赴くところ、王に呼ばれ、太子に武術を教える命を受ける。修練を嫌がっていた太子だが…。
素性を偽ったことが平原(ピョンウォン)王や臣下たちにバレ、とがめられるタル。ピョンガン王女は、タルのことを自分の夫だと説明してかばうが、王の逆鱗(げきりん)に触れて王宮を追い出されてしまう。恋に破れた現実を受け入れられないコ・ゴン。ピョンガンにすがりつくが断られてしまう。モヨンは、王と太子の様子を随時知らせることをピョンガンに約束する。結婚がウソだと王宮にバレないよう、タルとピョンガンは幽霊谷に戻ったあとも夫婦のふりを続けるのだが…。
ピョンガン王女に企(たくら)みの邪魔をされたコ・ウォンピョは、何とかピョンガンを抑え込もうとする。その妙案が息子コ・ゴンとの縁談だった。コ・ゴンは政略結婚に反発し、王女の婿候補に名乗りを上げない。ピョンガンも婚姻の意思はなく、王は縁談を認めないと宣言した。一方、コ・ゴンはピョンガンが縁談に応じないのは政略結婚だからではなく、心の中にタルがいるからだと明かされる。タルを夫と呼ぶピョンガン。それを聞いたコ・ゴンは…。
北周(ほくしゅう)へ貢がれるはずだった娘たちを、ヘ・ジウォルが横流しをして荒稼ぎをしていたことを知ったピョンガン王女。厳罰に処すことを平原(ピョンウォン)王に求めるが、コ・ウォンピョの悪知恵によって減軽されてしまう。一方、「松華(ソンファ)堂」という占いの館を都にかまえたトゥ・ジュンソ。都で名を馳せ、王のほうから自分を呼ぶようしむけるのが狙いだった。平原王は、逆賊の汚名を着せられた順奴(スンノ)部族を再起させるべきだとピョンガンに言われ、思案に暮れる。
王宮に戻ったカジンに、コ・ウォンピョが罠(わな)を仕掛ける。薬草店の主人モヨンに、太子の薬に毒を混ぜたふりをさせる。みずから薬を毒味して動けなくなったカジンは、何者かに救われ、太子が煎じ薬を飲む直前に止めに入る。平原(ピョンウォン)王の前で毒入りだと宣言するが、その薬をモヨンが飲んでみせ、カジンの妄言とされてしまう。カジンが王宮に戻り、仕事に打ち込むタル。サンとチンをかくまい、カジンの養父トゥクも救い出してくる。サンとチンは天誅房(チョンジュバン)の行く先を追う。