諸葛亮(しょかつりょう)の手引きで長江(ちょうこう)を渡ろうとしていた劉備(りゅうび)たち。そこに霜児(そうじ)が現れ、夏侯軽衣(かこうけいい)が公孫宝月(こうそんほうげつ)を人質に取り、趙子龍(ちょうしりゅう)が来なければ殺すと言っていると伝える。一行と別れ、1人軽衣のもとへ向かう子龍。自分の問いに対する子龍の答から真相を知った軽衣。そこに高則(こうそく)が現れ子龍に剣を向ける。しかし、その剣先は子龍を庇った軽衣に…。
民を連れて移動中に曹操(そうそう)の軍勢からの追撃を受けた劉備(りゅうび)は、2人の夫人とまだ赤ん坊の嫡子、阿斗(あと)とはぐれてしまう。それを知り、3人を捜しに敵軍の方へと引き返した趙子(ちょうし)龍(りゅう)。傷を負って動けない糜(び)夫人は子龍に阿斗を託し、自らの命を絶った。阿斗を胸に抱き、劉備のもとへと急ぐ子龍。しかし、その前には曹操率いる大軍が待ち構えていた。
諸葛亮(しょかつりょう)の策により少数で曹操(そうそう)の大軍を破った劉備(りゅうび)軍。関羽(かんう)と張飛(ちょうひ)は諸葛亮の実力を認め、頭を下げる。高則(こうそく)は、夜陰に紛れて忍び込み劉備の首を取ろうとするが、柳慎(りゅうしん)に見つかり乱戦となる。その戦いで趙拾妹(ちょうしゅうまい)が重傷を負う。戦場の高則を訪ねてきた夏侯軽衣(かこうけいい)は、父の死について高則を問い詰める。答えに詰まった高則に軽衣は…。
夏侯軽衣(かこうけいい)は、高則(こうそく)に趙子龍(ちょうしりゅう)と会うために自分も軍に同行したいと申し出る。劉備(りゅうび)は、義弟たちを連れ、諸葛亮(しょかつりょう)の庵を訪れていた。劉備がここを訪れるのは3度目だった。やっと対面がかない、諸葛亮は劉備の熱意に負け出仕することを決意する。子龍のいる新野(しんや)へまさに旅立とうとしていた軽衣のもとに龐統(ほうとう)がやってくる。
1人の流れ者が県令を追い出して悪政を行っていることを聞いた趙子龍(ちょうしりゅう)が、陳情のため役所に向かうと、そこにいたのは張飛(ちょうひ)だった。再会を喜ぶ2人。そこに劉備(りゅうび)を呼びに行った関羽(かんう)も戻ってきて、義兄弟3人は再会を果たし、子龍は劉備に仕えるという念願をかなえる。高則(こうそく)は、曹操(そうそう)から帰順を勧められ、曹操に敗れた袁紹(えんしょう)に見切りをつける。