2021年11月9日(火)『見えない車庫とは…』

鉄道の車庫と言えば、大概は地上にあるのですが、関西には、地上ではなく、高架上にあるケースがあります。阪神の石屋川車庫、南海の住ノ江車庫、そして阪急の平井車庫です。



今回訪れたのは阪急の平井車庫。宝塚線の雲雀丘花屋敷駅と山本駅の間にありますが、梅田から宝塚に向かって右側の景色を眺めていると、見逃してしまいます。しかも、高架上にあり、地上から車庫の全容を確認することができないことから、外から「見えない車庫」の異名を持っています。

鉄道の車庫というと、どんなイメージがありますか?我々の生活に例えると、学校や会社から帰宅し、お風呂に入ったり、食事をしたりして睡眠をとるための“我が家”のような存在。

なのですが、車庫の中で、車両はのんびり休憩しているだけではないのです。車輪はもとより、架線から電気を集めるパンタグラフがすり減っていないか?照明など電気系統はしっかり作動しているか・・・などなど、たくさんの項目の検査と整備が絶え間なく行われ、我々を安全に運ぶためのメンテナンスがなされているのです。



車両の洗浄も重要。大きなブラシが待ち受ける洗車機に入って出てくる車両はどことなく、うれしそう!側面だけでなく、運転席のあるフロントガラスは、入念に手作業でブラッシングされます。



平井車庫が50周年を迎えることで報道公開されたのですが、その洗車を、なんと車両の中で体験してきました!こちらから、ご覧ください!