2021年10月26日(火)『収穫の秋・枝豆の解禁日って…』


この季節、兵庫の丹波篠山市内を車で走ると、沿道のそこここで目にするのが、「黒枝豆」ののぼり。丹波篠山では、この「黒枝豆」の販売にルールがあります。
「解禁日」が設けられているのです。今年は10月5日でした。この日を迎えると、商店だけでなく、畑でも、一斉に販売が始まりますが、ユニークなのは、枝豆を自分で収穫体験できる畑があること。



今回は、とあるNPO法人さんの畑にお邪魔しました。1株500円で、引き抜き収穫ができます。ハサミをお借りして、たわわに実った枝豆をもぎ取っていきます。丹波篠山の枝豆は、豆のサイズの大きいことが特徴。特におすすめは、その日収穫した枝豆を、その日のうちに茹でるのだそうです。一度に食べきれなければ、冷凍や冷蔵保存。我が家は、保存する間もなくなくなりますが(笑)



もうひとつのお楽しみは「丹波栗」。こちらは袋詰めですが…。栗ご飯にチャレンジしました。栗は渋皮を剥くのが大変と聞いてはいましたが・・・
ホントかなり、手ごわい。包丁を使ったあとで親指を見たら、かなり切り傷がありました(汗)。いつもおいしい栗ご飯を作ってくれている妻や母親に感謝の言葉しかありません…



さて、今年も美味しくいただいている「黒枝豆」。ブランドとなりほかの産地のモノよりも高く売れ、農家の方もハッピー?なのかと思いきや。大きな問題を抱えているようです。それは、高齢化。農林水産省の2020年調査によると、国内で農業に従事する人のうち、65歳以上が占める割合は、5年前の調査に比べ4.7ポイント上昇し、69.6%。ここ丹波篠山でも深刻になってきています。ほかの畑でも購入し話を伺いましたが、その畑のご主人は、高齢で持病もあるので、来年もできるかどうかは未定…とのこと。



今回「黒枝豆」の引き抜き収穫をさせていただいたNPO法人さんでは、年間オーナーを募り、“マイ黒枝豆”を育てています。種まきから、草むしりなどを体験しながら収穫体験できるというのものです。おいしい農作物がなくなることがないよう、何とかしなければいけない、まったなしの時期に来ていることを実感しました。


さて、これらの味覚を、我々の身近に届けてくれるスーパーマーケット。いま、関西のあるスーパーを巡ってホットな争奪戦が繰り広げられています。兵庫や大阪に店舗を持つ「関西スーパー」を巡り、阪急阪神百貨店などを持つ「エイチ・ツー・オー リテイリング」と、神奈川や東京に店舗を持つディスカウントスーパー「オーケー」が争っています。10月29日の臨時総会がひとつの山場となります。『やさしいニュース』解説をご覧ください。

2021年10月20日(水)『秋のお別れ×2』


10月1日、渡辺が一度も乗車がかなわなかった、とある列車の定期運行が終了しました。新幹線の、『E4系Max』です。お子さんが大好きな「のりもの」のひとつかと思います。

JR東日本の車両なので、関西にいると馴染みが薄いですが、東京駅に停車中に出くわすと、思わず足を止めて見入っておりました。『E4系Max』は、何を隠そう、1編成の全ての車両が「2階建て」!こんな車両は、日本ではほかに見たことがないです。

かつて東海道新幹線でも、一部2階建ての車両がついた編成もありましたが、先頭から最後尾まで、オール2階建ては、圧巻でした。1997年から20年以上走っていたというのに、とほほ…。これにより、新幹線の定期運行で、2階建て車両を見ることはなくなりました。大量輸送から、高速化の時代に入ったことを実感します。



関西では、近鉄がかなり古くから2階建て車両の特急を走らせていますし、京阪も今も2階建て車両は健在です。今でも2階建て車両を見るとワクワクするのは、子供のころから身近だったせいでしょうか(笑)

ラストランと言えば、9月30日に京都鉄道博物館に取材して参りました。こちらは、長年滋賀県内の北陸本線(米原〜木ノ本間)でイベント列車として運行されていた「SL北びわこ号」。運行終了が発表されていたのですが、このたび期間限定で復活したからです。営業の本線ではなく、博物館内の専用線を、ゆっくり走る姿に郷愁を感じながらの取材となりました。ご覧いただければ幸いです。