2021年9月13日(月)『心残り…』



9月2日、久しぶりに阪急の今津線沿線をニュースでロケいたしました。宝塚〜西宮北口間です。といいますのもこの区間が開業してちょうど100年を迎えたのです。おめでとうございます!

100年前といいますと、時代は大正。1921年の9月2日。当時は西宝(さいほう)線という名称でした。のちに阪神の今津まで延伸されますが、1世紀という時の流れの中で、沿線の風景は大きく移り変わりました。

沿線住民でない私にとって思い出深いのは、かの「ダイヤモンドクロス」。思い起こせば、高校時代。最後の年となった1984年にクラスメートのY君と、はるばる大阪の八尾から、阪急の西宮北口を訪れました。神戸線と今津線が、平面で垂直に交差する、とても珍しい光景です。

「ダイヤモンドクロス」の上を通過する電車は、「ガタゴトゴト…」と、独特のサウンドを奏でてくれます。神戸線は今と同じく、上り下り合わせて4線ありますので、神戸線をまたぐ今津線の乗客は、とりわけ長い時間このサウンドを楽しめる?わけです。

神戸線が通過するときは今津線が、今津線が通過するときは神戸線の電車が発車待ちになりますので、大量・高速輸送時代には適さないということで姿を消しました。



そんな懐かしの施設の一部が、阪急西宮ガーデンテラス近くの「高松ひなた緑地」に残されています。なぜ「ダイヤモンドクロス」と呼ばれるのか?私も確たる理由を知りえませんが、平面で交差している部分を少し斜めから見ると、ひし形に見えますので、そんなところからダイヤモンドとなったのでしょうか。



さて、1984年当時、もちろん写真も撮ったのですが、探しても出てこない!心残りでなりません…。Y君、まだ持ってますか?