2019年1月17日(木)『平成最後の1月17日に思う』

朝から神戸に出かけました。
あの日より暖かいでしょうか。

それぞれの思いでこの日を迎えていると思います。
まずは神戸市役所前で焼香させていただきました。

私にとって阪神淡路大震災で気になる場所はいくつかありますが、中継でもおじゃました菅原市場があった場所。
市場はなくなり、その後はスーパー形式で商店の皆さんが肩を寄せ合って運営されていました。
しかしそのスーパーも今はなく、公園のモニュメントで当時をしのぶしかありません。


(神戸市長田区)
時の流れを痛感させられます。

当時取材させていただいたご店主に再会することができ、話を伺いました。

「人がいないねー」
一番大きいことは、日中の人通りがなくなったことだそうです。

確かに、すれ違うのは70歳を超えた方が大半でした。

「このあたりの商店もすっかり減ったね」
人がいないからか、お店がないからか。住宅は見た目増えてはいるのですがねぇ。。。

私は東日本大震災で岩手県の陸前高田を取材しましたが、被災地に共通するのが、元の賑わいを取り戻すのがとても難しいことです。

仕事がなければ、人は集まらず、まして定住者は増えない悪循環に・・・。

陸前高田で被災した八木澤商店の河野会長の言葉を思い出しました。
「定住してくれる人口は簡単には増えない。けれども交流人口は増やすことができる・・・あんたらマスコミも含め来てもらうことが大切なんだよ!」

どんなに時間がたってもその場所のことを忘れず、ご無沙汰してもいいので機会があれば訪れる。

メディアで仕事をしている間はもちろん、生きている限り全国の被災地への思いを絶やしてはいけないと、改めて思いを強く持ちました。

さて、きょうの「やさしいニュース」は、神戸から中継でお伝えします。
震災経験は幼い頃だったという、若い世代のアナウンサー三人でお伝えします。

私も含めどんどん高齢化しますが、若い人達がどのように”つなぐ”のか。
次世代のみなさんの活躍に期待します!