2007年4月16日(月)  『恩師の死』

子供が習っている剣道の先生が亡くなられた。94歳。
つい最近まで  元気に子供達に剣道を教えておられた。
昨日  お通夜だった。子供にとっては親戚以外の人の死、恩師の死だ。
子供心にも  命には限りがあり、人と別れる事のつらさ、悲しさを感じているのではないだろうか。生意気盛りと言われる教え子の子供達も別れに号泣していたという。
下の子には  お通夜は天国へ行く準備の日、お葬式は天国へ出発するための日と言った。
どう理解したのかな?

 帰りの車の運転中思ったのは  残された人の事。私が大学3年生の時  祖父が亡くなった。
しかし祖母は病にふせており、事実を伝えるか周囲の人は悩んだという。
私の母が乳癌の手術を受ける2日前、祖母が亡くなった。
その時  同じような事がよぎった。しかし  事実を伝えた。
その時だけの感情より  最愛の人との別れをしっかりしたいのは  本人としては当たり前だろうと。
お葬式などに行くと  いつも考えてしまう。
自分の時はどうなんだろうと。どう最愛の人、仕事などと別れるのだろうと。

治安など命を取り巻く環境は年々悪く  そして小さくなっているが  命の限りについては  反比例している。とある高校の制服には  黒のラインが入っているらしい。

命はいつ  つきるのかはわからない。毎日を大切に生きるということらしい。  
長く社会人生活をやっていると  そんな事を忘れ、根回しや  つまらない気配りに終始する事がないわけでもない。それも立場によっては必要だ。でも  命はとられない。肩の力は抜いて  でも日々の気持ちはしっかり持っておきたい。そんな想いで  通勤電車に乗っている。
剣道の子供たちだが  月末は喪章をつけて  試合に臨むそうだ。