2022年12月16日(金)『ボクシング取材記3』

先日行ったボクシング中継について振り返りです。
どの試合も、選手それぞれに物語があり、
「勝利」に懸ける思いが強く表れていて、
ここでご紹介するのは、ほんの一部です。
映像は、下記から全試合ご覧いただけます。

【ライブ配信】石田匠世界タイトル前哨戦![三田から世界へ20] - YouTube

実況・解説はありませんでしたが、
第5試合に出場した松谷日雅選手(井岡)は、
会場からも大きな拍手が送られるほど、見事なKO勝利。

試合後、お話する機会があり
「ケガで3年ぶりの試合だったんで、物凄く気合入ってたんです。
 実は、KOで勝ったことなくて、本当にうれしいです。ここから再スタートです!」
ホッとしながらも、すぐに気を引き締めていたのが印象的でした。

また、高校時代アジア大会銀メダルの尾崎優日選手(大成)も、
キャリア24戦の難敵をスピードで圧倒しました。(尾崎選手はプロ2戦目)

同じ大成ジム勢では、
松岡輝選手も3年ぶりに復帰。
元ユースフェザー級のチャンピオンを掴んだ正攻法なスタイルから一転、
変化をつけながら距離を縮め、自身3度目のKO勝利。

「自分がやりたいボクシングより、相手がされたら嫌なボクシングを心掛ける」
その言葉通りの見事な戦いでした。

そして、メインイベントは、
かつて世界戦も経験した石田匠選手(井岡)
KO決着も視野に入れた中、
タフな相手選手をKO出来ず、判定勝利。
試合後、「本当に悔しい…情けない」 と終始、悔しさをにじませていましたが、
石田選手らしい見事な試合運びでした。

試合後に、公表されるスコアでも、3者ともにフルマーク。
(全ラウンドで石田選手がポイントを取った。優勢に進めていた)
自身の距離で、的確にパンチを当て続けていました。

井上尚弥選手が、4団体制覇を成し遂げ、
一つ上のスーパーバンタム級転向を宣言したことで、
2023年は世界のバンタム級が激動の1年に。

石田選手は、
「来年は勝負の年。絶対にその主役になってみせます」

今回、ご紹介した以外にも、
関西には素晴らしいボクサーが大勢います。
2023年のボクシング界はどんな1年になるのか。今から楽しみです!!

最後に。先日、格闘技に詳しくない姉から連絡がありました。

姉「井上尚弥すごいな〜。バトラーなったんやね」

私「・・・?」

どう勘違いしたらそうなるのか。姉の送ってくれた記事を見て見ると、
そのタイトルが…

「バトラー井上尚弥 4団体統一」

どうやら、姉は対戦相手のバトラー選手を、
4団体制覇を成し遂げた後に付く肩書と勘違いしたようです。

言葉は難しいですね。