2022年3月9日(水)『東日本大震災の発生からまもなく11年』

みなさんは、『震災遺構』をご存知でしょうか。
震災遺構とは、震災が起きたという記憶や教訓を次世代に伝えるため
被災した状態のまま保存された建物などを表します。



きょうの『やさしいニュース』では、
阪神淡路大震災で被災した経験から、
震災遺構の保存活動に取り組む人たちを特集します。
神戸大空襲、阪神淡路大震災と2度の大きな火災に耐えた『神戸の壁』の保存に取り組み、
今は、東北の地でも震災遺構の保存に努めています。



地震は、いつ、どこで発生するか分かりません。
政府の地震調査委員会は、
今年1月に「長期評価による地震発生確率」を更新。
それによると、
今後40年以内にマグニチュード8〜9の
南海トラフ地震が発生する確率は『90%程度』と驚くべき数字が算定されました。

また、内閣府では、
地震が発生した時、命が助かるためには、
地震で揺れている間とその直後の行動が重要となると、「初動行動」の大切さを訴えていますが、
2015年2月13日午前2時52分ごろに
大分県南部で発生した地震を基に行った分析では、
「夜間の地震では具体的な状況が想像出来ず、地震時に動けなくなった」と、
冬場、深夜に大地震が発生した場合、被害が広がる可能性について言及しています。
(『南海トラフ地震津波被害想定地域での夜間における地震時の住民の初動行動の研究』より)

南海トラフ地震を巡っては、
政府の中央防災会議が2019年に行った被害想定では、
死者・行方不明者数は最大で約23万1000人と試算。
東日本大震災の発生からあさってで11年を迎えますが、
命を守るためにも防災に対する意識を継続して高める必要があると実感しています。